
愛犬との残りの時間をひしひしと感じる... / 画像提供:あみだむくさん
X(旧Twitter) を中心に漫画を公開しているあみだむく(@higemoku)さんは、漫画「愛犬の老いに直面する話」を投稿すると8.2万超えのいいねを獲得。主人公の青年が愛犬の老いに向き合う心情などがリアルに描かれている。ペットを飼っている人なら、誰もが一度は経験する出来事ではないだろうか。本作の誕生秘話や実体験などについて、あみだむく(@higemoku)さんにインタビューした。
■少しでも前向きな気持ちにしたかった、そのときの気持ちや愛犬との他愛ない出来事を覚えておくために
「愛犬の老いに直面する話」01 / 画像提供:あみだむくさん
友達から飲みに誘われる主人公だが…!?「愛犬の老いに直面する話」02 / 画像提供:あみだむくさん
作者のあみだむくさんが漫画を描くようになったきっかけは、小学生のときに友人と遊びながら描いていたのが始まりだという。当時について、「鉛筆で完成しない中途半端な漫画ばかり描いていましたが、大学卒業後も漫画家になるつもりではいたので、短期間の専門学校に通って初めて漫画を仕上げました」と教えてくれた。
本作は、あみだむくさんが飼っていた愛犬との日々で感じたことをもとに描かれていて、実話に近いストーリーとなっている。そんな本作が生まれたきっかけは、「14歳半ば頃から急激に老いて行く愛犬を見て、いつか終わる日を意識し不安を感じたのでそれを少しでも前向きなものにしたかったのと、そのときの気持ちや犬との他愛ない出来事を覚えておくために漫画にしました」と話す。
老犬の介護の大変さが伝わってくる本作。あみだむくさんの愛犬は、これから本格的な介護が始まるだろうと思った矢先に、もともと患っていた腎臓病が急激に悪化して亡くなってしまったという。そのため、「私はそこまで長く本格的な介護をしたわけではないのですが、その老いの速さを目の当たりにしていると気持ちが追いつかず、焦りが出てきて不安を感じていました」と振り返る。
あみだむくさんは、「今後もさまざまなジャンルで描いていきたいと思っています。歳を重ねるごとに描きたい題材も変化してきたと感じているので、その時々に思ったことや感じたことを上手く漫画に描き出せたらいいなと思います」と、今後の予定を教えてくれた。
取材協力:あみだむく(@higemoku)