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葬式の場で「老い先短いのに…」言ってはいけない言葉を発しても「?」…発達障害のリアルに向き合う【作者に聞く】

  • 2025年1月16日
  • Walkerplus

発達障害が理解されにくいワケを自分で考えてみた
発達障害が理解されにくいワケを自分で考えてみた / 画像提供:(C)春野あめ/竹書房

「はかりの上に物を置かないでね」基本的なことを注意されただけなのに「攻撃的な言葉を言われた」「責められた」と感じてしまい、泣いてしまう。ちょっと注意しただけなのに泣かれてしまい、相手はびっくり!春野あめ(@AmeHaruno)さんの「発達障害が理解されにくいワケを自分で考えてみた」の「case.04 ちょっとした言葉を攻撃と感じる」をXに投稿すると大きな反響があった。今回は本書を紹介するとともに、発達障害である自分と向き合い特性を理解する難しさについて春野さんにインタビューした。


■「適当に他のことやっといて」の指示に対して、話の意図を汲み取れずに大失敗…
【漫画】本編を読む
【漫画】本編を読む / 画像提供:(C)春野あめ/竹書房

発達障害が理解されにくいワケを自分で考えてみた はじめに(2)
発達障害が理解されにくいワケを自分で考えてみた はじめに(2) / 画像提供:(C)春野あめ/竹書房

発達障害が理解されにくいワケを自分で考えてみた はじめに(3)
発達障害が理解されにくいワケを自分で考えてみた はじめに(3) / 画像提供:(C)春野あめ/竹書房

幼い頃から人間関係がうまくいかず、さまざまなトラブルに悩まされていたという作者の春野あめさん。「なんでできないの?」普通の人と同じようにできないことを責められ、自分でもその理由がわからずにいた。発達障害と診断されてから特性を理解し、二次障害と向き合える状態になるまで8年もかかったという。

実際に自身が起こした対人関係のトラブルを中心に描かれている本作。編集者から「トラブルの際の当事者の思考回路を知って、納得できると周りとの関係も変わっていくのでは…?」という提案を受けて「発達障害についてもっと詳しく描きたい」「いろんな人に知ってほしい」という想いで引き受けたのがきっかけなんだそう。

当時の自分の思考回路やエピソードだけでなく、特性の解説や対策など、あらゆる方面から改善策を描くにあたって「発達障害に関する本、専門書、論文を読んで調べる作業が多く、さらにそれをまとめ、ひとつの漫画として仕上げることが難しいことでもあり、とても労力のいることでした」と苦労を語ってくれた。

「もしかして私も発達障害かも」と悩んでいる人に向けて「悩んだら、すぐに心療内科に行ってみてください!まず自分にはどんな特性があるのかを知ると、どこでつまづいてきたのか、どんどん芋づる式にわかってくるはずです。一歩一歩自分を知っていくことが大切だと思っています。今回の漫画は、自己理解のちょっとした足しにしてもらえたらうれしいです」と熱いメッセージをくれた。

発達障害で「生きづらさ」を感じている人は、解決の糸口のひとつとして本書を読んでみてほしい。


取材協力:春野あめ(@AmeHaruno)

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