

書籍累計発行部数15万部超え!今まで「ひとりぐらしもプロの域」など、家を中心とした日常生活コミックエッセイシリーズを展開してきたイラストレーターのカマタミワさん。その生活の楽しそうな一面と、ふわりと漂う哀愁、そして“カオス”なおもしろみで読者を魅了してきたカマタさんの、次なる活動は…「非日常活」!? 2月26日に書籍発売も決定した本連載、今回は相撲観戦だ!
ある日、仕事で9連勤のストレスを抱え、急に“無理”になったカマタさん。それもそのはず、長期休暇もずーーーっとなし、ご時世で海外旅行にも何年も行けていない。蓄積したストレスをリフレッシュするタイミングがまったくないのだ。そこでカマタさんは考えた。
「考えろ…!旅行に行かずにリフレッシュをする方法を…」。
ストレス社会で働くアラサー・アラフォー世代や、コロナ禍で遠出をためらってしまう人たち、そして何より普段の生活空間・時間をもっと楽しみたい人にぜひ読んでほしい本連載。カマタさんが東京都内・関東近郊で「非日常活」する様子を、全10回でお届けする。
「初めて日本を訪れた外国人になったつもり」で東京観光をするカマタさん。外国人向けのガイドブックで行き先を決めて、神田川クルーズから、今回は両国へ相撲を観に行く。YouTubeで“推し力士”もチェックして、いざ…!
[HEAD]「第9話 初めて訪日した外国人になったつもりで両国へ相撲を観に行く!」
――相撲を生で観戦なさって、いかがでしたか?また、グルメががっつり楽しめるというのも意外でした。地下で焼き鳥が焼かれているんですね!?
カマタさん:テレビで観るのと全く印象が違って、「神事」感が強かったです。神社仏閣に参拝する時のような、厳かな気持ちになりました。
グルメ、がっつりでした!お弁当やおつまみもかなりの種類を売っているのですが、そんな売店の合間に立ち食い寿司カウンターがあったのにはびっくりして(ちゃんと寿司職人さんがいる)、二度見してしまいました。
ちゃんこは地下で食べられるのですが、地下がフードコートみたいになっているのかな、と考えながら降りてみたら、想像と全く違う雰囲気で…。
赤いカーペットの、何かの会場のような大広間に、白いテーブルクロスがかけられた長テーブルがたくさん並んでいて、複数人で来ても向かい合わせに座ることはなく、全員一列に並んで食べるんです。
売っているものは、ストイックにちゃんこ一択。あの独特の雰囲気、是非味わいに行ってほしいです。
ちゃんこは、出汁がよく出ていておいしかったです。
地下に焼き鳥工場があるのも、びっくりしますよね!地下じゃなく、敷地内の別の場所でもよさそうなのに…。どれだけ調べても、何故地下に工場を作ったのかはわかりませんでした笑。
でも、焼き鳥が売られている理由はわかりました。鶏は二本足で立って手をつかない(土がつかない)ので、縁起がよいからだそうです。
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初めての相撲観戦で、推し力士と“推しの推し力士”の勝利を見届けつつ、両国国技館グルメを堪能したカマタさん。いろいろなメディアや伝聞で知っている有名な場所やコンテンツも、真正面から向き合ってみるとその魅力や奥深さが新たに見えてくるのかもしれない。そして次なる地、秋葉原でメイド喫茶に足を踏み入れ…。次回以降の旅も見逃せない。
取材協力:カマタミワ(@kamatamiwa)