
型ぬきバウムの専門店「カタヌキヤ」の「パンダバウム」を知っているだろうか?丁寧に焼き重ねられたしっとり生地の平焼きバウムクーヘンから、プリントされたパンダのデザインに沿って型抜きして食べる「パンダバウム」は、とてもかわいらしく遊び心に溢れている。
カットに沿って自分でバウムクーヘンからパンダを切りだす、遊び心をくすぐられる「パンダバウム」
そんな「パンダバウム」には、「こいのぼりパンダ」や「親子パンダ」などさまざまなデザインの商品が展開されている。なかでも今回は、ご当地限定のレア商品として続々と発売されている「ご当地パンダバウム」に注目。各地域に縁のあるデザインが施され、ときにはパンダが桃太郎や伊達政宗に変身するなど、地域への愛とこだわりが詰まった「ご当地パンダバウム」は見逃せない!
そんな「ご当地パンダバウム」について、販売の狙いやデザインのこだわりなどについて、担当者に話を聞いてみた。
「ご当地パンダバウム」が全国各地に進出中!
――「ご当地パンダバウム」の販売に関して、狙いなどを教えてください。
「ご当地パンダバウム」は、「東京土産」だけでなく、「わが町のとっておきのお土産」を目指す商品として販売しています。カタヌキヤ常設店は都内に3店舗のみで、これまでほかの地域ではポップアップショップの形で販売をしていました。しかし、そこで「なぜパンダなの?」といった疑問の声もあり、なかなか購入していただけないという状況でした。「パンダ=上野(東京)」のイメージが強く、ご当地感のないパンダをわざわざ選ぶ理由がないのかもしれないと考え、手に取っていただくための工夫として生まれたのが「ご当地パンダ」のアイデアです。
上手にできるかなとみんなに注目されながら、「型ぬきバウム」をそーっとそーっと型ぬき。パンダが出てきた瞬間、みんなが笑顔で拍手!お菓子ひとつでこんなに楽しい思いをしたことはありませんでした。そんな体験をたくさんの方に届けたいといった想いのもと開発・販売しています。
――全国各地でそれぞれ別の「ご当地パンダ」のデザインを作るアイデアはどのようにして生まれましたか?
きっかけは、社内のサンリオ好きのスタッフが机の上に置いているご当地キティグッズです。旅行先で購入したり、お土産としてもらったりしたご当地キティグッズがたくさん並べてある様子を見て、たくさんの方に「パンダバウム」を届けるなら、全国各地で愛されるハローキティのように、地域にあわせて変身すればよいと考えました。
しかし、パッと見てその土地が想起されるモチーフを、小さなお菓子の中で表現するのには大変苦労しています。凹凸のあるスポンジ生地への印刷では細かな表現が難しいため、デザイン自体はシンプルにわかりやすく作り上げることを意識しています。
また、ご当地モチーフに凝りすぎて、パンダがパンダかどうかわからなくなってしまうこともあったので、パンダとの相性も大切にしています。
■最近登場した「ご当地パンダバウム」4種を紹介!
【岡山県:桃太郎パンダバウム(もも味)】
晴れの国・岡山の「ご当地パンダバウム」は、パンダが桃太郎になりきったデザイン。きびだんごを見せびらかしている姿もかわいらしい!桃の果汁がすっきりと爽やかに香る、まろやかな甘さのもも味が特徴だ。
片手にきび団子を掲げている「桃太郎パンダ」
パッケージにもかわいい「ご当地パンダのイラスト」が描かれており、箱を集めてインテリアにするのもおすすめ!
【北海道:シマエナガパンダバウム(プレーン)】
北海道の「ご当地パンダバウム」には、愛おしい姿で人気を集めるシマエナガが登場。かわいらしいパンダとシマエナガのコラボレーションは食べるのを躊躇してしまいそう!
白いシマエナガと白黒パンダの相性ピッタリ「シマエナガパンダ」
【宮城県:まさむねパンダバウム(プレーン)】
宮城県の「ご当地パンダバウム」には、仙台の城下町を開発した“独眼竜”伊達政宗の姿をしたパンダが登場!一見凛々しい武将姿に見えるが、よーく見ると仙台名物の「笹かまぼこ」を掲げている姿はとてもキュートだ。
【写真】よく見ると仙台名物「笹かまぼこ」を掲げている、クールでかわいい「まさむねパンダ」
【京都府:はんなりパンダバウム(抹茶味)】
京都府の「ご当地パンダバウム」には、華やかで美しい様子をあらわした「はんなり」にぴったりな着物姿のパンダが登場。京都らしく抹茶味の「パンダバウム」もおいしいこと間違いなし。
舞妓姿でとても和風な「はんなりパンダ」
――「ご当地パンダバウム」の売れ行きや反響などについて教えてください。
おかげさまで、多くのお客様にご購入いただいております。京都限定の「はんなりパンダバウム」をお披露目したポップアップショップでは、京都に来た観光客の方と同じくらい、地元のみなさんにも立ち寄っていただきました。地元の方に受け入れていただけたのが大変うれしかったです。「舞妓姿」と「抹茶味」の京都らしさが好評でした。北海道の「シマエナガパンダバウム」も同様に地元の方が集まってくださいました。どちらも会期中の予定販売数が数日で完売し、急ぎ追加生産をいたしました。
――この記事で初めて「パンダバウム」を知る読者の方に知っていただきたい魅力やこだわりなどあれば教えてください。
パンダバウムは、型ぬきして食べるバウムクーヘン。四角いお菓子をそーっと型ぬきすると、中から愛らしいパンダが登場します。小さなお子様からご年配の方までみんなで楽しめるお菓子です。
今回紹介している「ご当地商品」だけでなく、春はお花見するパンダ、クリスマスには
サンタクロース、ハロウィンにはおばけに仮装したパンダなど「季節商品」も楽しんでいただきたいです。
常設店は都内に3店舗と少ないですが、通販やいろいろな地域でのポップアップショップも開催しています。見かけた際は、ぜひ手に取っていただけますとうれしいです。また「こんなパンダバウムが欲しい」の声もお待ちしています!
■東京駅に「ご当地パンダバウム」が期間限定で大集結!
「ご当地パンダバウム」は、期間限定ポップアップショップのみでの販売が主なため、なかなか出合う機会がないレア商品となっている。そんな「ご当地パンダバウム」が集合するイベントが、2025年1月21日から1月28日(火)までの期間限定で、JR東京駅の地下1階改札内のイベントスペース「スクエア ゼロ」にて開催中。今回紹介した4種類をはじめ、北は北海道から南は熊本まで、全8種類のラインナップが勢ぞろいするこの機会は見逃せない!
期間限定で東京駅にご当地パンダバウムが集結!
【JR東京駅 期間限定出店 店舗情報】
■店舗名称:カタヌキヤ JR東京駅スクエア ゼロ
■出店場所:JR東京駅地下1階 改札内 イベントスペース「スクエア ゼロ」(東京駅千代田区丸の内1-9-1)
■出店期間:2025年1月21日〜2025年1月28日(火)
■営業時間:月~土 8時~22時、日・祝 8時~21時(最終日は20時閉店)
※館の営業時間に準じる
■「ご当地パンダバウム」販売価格:単品594円(一部540円の商品もあります。)
新しい「ご当地パンダバウム」も続々登場しているので、次はあなたの街が主役かも?ぜひ公式サイトや公式SNSなどで最新情報を追ってみよう!
※記事内の価格は特に記載がない場合は税込み表示です。商品・サービスによって軽減税率の対象となり、表示価格と異なる場合があります。
文=平岡大和