
演劇ドラマ『ガクヤ』の東京公開稽古に参加した元HKT48森保まどか
「アンフェア」シリーズ原作、「ドラゴン桜」脚本など数多くの話題作を生み出してきた秦建日子さんが手がける演劇ドラマ『ガクヤ』の東京公開稽古が2024年12月14日に池袋「アトリエファンファーレ東池袋」にて行われた。元HKT48の堺萌香さんがプロデューサーを務めることでも話題に。
【写真】元HKT48森保まどかが演劇ドラマ『ガクヤ』の東京公開稽古に参加、意気込みを語った
そんな作品に元HKT48の森保まどかさんが女優B役として、KANAE(CYBERJAPAN)さん、堺萌香さん、滝佳保子さんと共に登壇。お客さんの目の前で秦建日子さんの指導による稽古を公開した。森保さんらは楽屋1(仮名)の出演者として出演、楽屋2(仮名)には、元HKT48の神志那結衣さん、築山万有美さん、新田恵海さん、元NGT48の本間日陽さんが出演する。森保さんに公開稽古直後にインタビュー、演劇ドラマ出演への想いや公開稽古についてお話を聞いた。
■「今年は、自分が本当にやりたいことをやることができた一年でした」
「客席のお客さまにも私たちと同じ台本が配られたんです。公開稽古中も、みなさんが真剣に台本を見ていたのが印象的でした」
――早速ですが、演劇ドラマとはどんなものですか。
舞台の作品として制作しながら、それをドラマ形式でも撮影、配信する、まったく新しい試みになります。
――出演が決まったときの気持ちを教えてください。
プロデューサーが、元HKT48 の後輩のおいもちゃん(堺萌香)ということで、ドキドキというよりも安心感がありました。他にも後輩の(神志那)結衣ちゃんや(本間)日陽ちゃんと、すごく親近感があるメンバーが出演するので楽しみな気持ちの方が大きかったです。
――女優Bを演じられますね。
はい。女優Bを演じます。ネタバレになるからあまり言えないのですが、キスシーンなどがあるわけではないんですけど、心の恋模様などいろいろあります。今日、公開稽古をやってみて、共演する皆さんがお芝居をやりやすいように、私自身もしっかりと役作りをしていかないといけないなと思いました。
「私も女優Bだけでなく、本番中に男役も俳優役も私がやるんだと思ってちょっとドキドキしながら本読みをしていました」
――お客さんの前での公開稽古は初めてですよね。
私も最初は驚いたのですけど、客席のお客さまにも私たちと同じ台本が配られたんです。公開稽古中も、みなさんが真剣に台本を見ていたのが印象的でした。手元で台本を見ながら私たちの稽古を耳で聞いている方も沢山いらっしゃいました。完成した舞台は今後見ることができるので、今日は台本を真剣に目で追いながら公開稽古を楽しんでくれているのかなと思いました。
公開稽古は初めてでしたので、最初は私自身もどうなるんだろうとちょっと手探りで落ち着かないところもあったんですけど、後半になるにつれて共演している皆さんもどんどん砕けた感じになっていったので、通常の本読みとあまり変わらない感じでできました。14歳から芸能界にいるので緊張することはあまりないんです(笑)。
「今年は、自分が本当にやりたいことをやることができた一年でした」
――秦さんがその場で、女優BとCを入れ替えたりしていました。森保さんもいきなり役が入れ替わった中でセリフを読まれていましたが、すぐに適応されて、声のトーンとかも変えていましたね。
そうなんです。私も女優Bだけでなく、本番中に男役も俳優役も私がやるんだと思ってちょっとドキドキしながら本読みをしていました。
――演劇ドラマでの見せ場を教えてください。
今日の稽古にはなかったセリフなのですけど、「おばさん」と声をかけるシーンがあるんです。投げつけるように「おばさん」と言うところがあるので、ぶっきらぼうに吐き捨てる感じがいいのか、どういうふうに意識して言おうか、けっこう探っているので、皆さんにはぜひ楽しみにしてもらいたいです。
「『ガクヤ』は本読みの段階から、新しい試みだなと思っています」
――2025年1月の福岡での公開稽古が楽しみですね。2024年もあと少しで終わりますが、今年は振り返ってみてどんな一年でしたか。
今年は、自分が本当にやりたいことをやることができた一年でした。2年ぐらい前に種を蒔いたのものが返ってくるんだなというのを身にしみて実感しました。仕事もプライベートもそうなんですけど、これやりたいあれやりたいとか、これ好きあれ好きだなと思っていても、なかなかすぐには実現できないと思いますが、時間をかけて地道に発信していったり、近い人にアピールしていったりとか、SNSで書いたりすることが少しずつ実を結んでいくんだなと。そんな一年だったなと思います。
今、思い通りにいかなくて焦っていたり、落ち込んでいることがあっても、すぐに解決するのはちょっと難しいけど、2年後ぐらいに芽が出て実を結ぶことが多いから大丈夫だよと、みんなにも伝えてあげたいです。
「来年1月には福岡で、舞台上での演技を撮影する公開収録がありますので、そちらにも足を運んでいただきたいです」
――2025年はどういう年にしたいですか。
出身の長崎やピアノのお仕事を増やしていきたいと思っています。
――最後にメッセージをお願いします。
「ガクヤ」は本読みの段階から、新しい試みだなと思っています。出演者に元48グループの子も多いですし、CYBERJAPANのKANAEさんがいらっしゃったり、出演者の経歴がさまざまで面白いなと。私は楽屋1(仮名)の出演なのですが、楽屋2(仮名)もあるのでそちらと仕上がりも雰囲気も変わると思いますので、ぜひ2チームの違いも含めて楽しんでほしいです。来年1月には福岡で、舞台上での演技を撮影する公開収録がありますので、そちらにも足を運んでいただきたいですし、ちょっと福岡まで行くのが難しいという方には本編のドラマ配信の方で楽しんでもらえたらうれしいです。自分にとって、記念すべき作品になる予感がしていますので、新しい試みの中でパワーアップした私をぜひ見に来てください!
©️Enter Arts Promotion
撮影・取材・文=野木原晃一