女性会社員の“あるある”な日常を描いた漫画「OLちゃんズ日誌」がSNSで注目を集めている。ちゃー(@tyanekosu)さんがX(元Twitter)やpixivに投稿している作品は、女性会社員にとっての“あるある”を描いたもの。「“ASAP”とかの略語使う人ウザい」や「たばこ休憩あるならお茶休憩もありじゃない?」などのネタが共感を呼んでいる。今回はそれらのバズ漫画からカレーにまつわる疑問をお届けするとともに、作者のちゃーさんに創作の舞台裏を聞いてみた。
■みんなの「ドライカレー」はどっち?
ちゃーさん自身は「ドライカレーと言われると、最近はキーマカレー風のものを思い浮かべています」と回答。続けて、「昔実家では違ったな…と思い出したのが、この漫画を描くきっかけとなりました」と本作を描いたきっかけを教えてくれた。
ちゃーさんの実家では、残り少ないカレーのルウにご飯を混ぜたものをドライカレーと呼んでいたのだそう。だが、それを友人に話したところ「それはただの混ぜご飯じゃない?」と指摘されて…。その友人はカレーチャーハン風のものをドライカレーと呼んでいたとのこと。
ドライカレーとは、そもそもどういった料理なのか。ルーツを調べてみると、なんと!「ドライカレーは日本発祥の料理」であるとも言われているのだそう。明治時代、日本郵船が運航していた豪華客船のヨーロッパ航路の船上で、日本人コックが考案したとされている。本場のキーマカレーを元に日本人の口に合うようにアレンジしたものがドライカレーとして提供されていたようだ。
つまりは「キーマカレー風」のものがドライカレー…かも?それがのちに日本全国に広まり、一部地域や関西エリアでは、カレーピラフやカレーチャーハンのことをドライカレーと呼ぶ場合もあるのだそう。一方、現代は各食品会社から販売されている「ドライカレーの素」がカレーチャーハン風のものとなっており、エリアにかかわらず、そのタイプをドライカレーと認識している人も多い。
「ドライカレー」の漫画のほか、“OLあるある”を描いた漫画を多数収録しているので、ぜひ一読してみてほしい。
画像提供:ちゃー(@tyanekosu)