全国420自治体と連携する一般社団法人公民連携推進機構は、えなこさんをはじめ、多くの人気コスプレイヤーが所属するPPエンタープライズ及び、地方創生を進めているC+G会員企業6社とともに全国7自治体と連携。2024年11月7日、地方自治体の関係人口拡大に貢献する「コスプレイヤーが日本を元気する!」プロジェクトの開始を発表した。
記者発表会では人気コスプレイヤーのえなこさん、東雲うみさん、えい梨さんが、各地域の伝承伝説や名産をイメージした“地域共創衣装”で出席。同プロジェクトの取り組みをアピールした。
■神話をイメージしたコスプレで地域の魅力を発信
ふるさと納税に次ぐ、新たな自治体財源確保施策として注目されている「自治体NFT」。当プロジェクトの目玉となる「デジタル住民『アンバサダー』NFTカード」は、“地域のファン拡大”を目的としたコンテンツで、人気コスプレイヤーが地域共創衣装をまとい、各地域の寺社や魅力ポイントなどで撮影した写真をカード化したもの。
デジタル住民の“金運上昇”、“無病息災”、“大願成就”なども、それらの寺社の御祭神に祈祷したうえで提供するというユニークな試みになっている。
また、自治体ごとに訪問時に使える「デジタル住民向け特典」を提供するとともに、コスプレイヤー“訪問記念碑”の設置や、人気コスプレイヤー出演イベントの実施も検討。さらには地域事業者とコスプレイヤーによる共同商品開発など、さまざまな企画も推進しており、それらは決定次第、デジタル住民にいち早く伝達されるという。
今回、えなこさんたちが着用した地域共創衣装は、和歌山県那智勝浦町の伝承をもとにした「八咫烏」(えなこさん)、「熊野古道」(東雲うみさん)、奈良県宇陀市の伝承をもとにした「善女龍王」(えい梨さん)の三着。
各衣装のデザインにはそれぞれの意見も反映されているそうで、こだわりポイントを聞かれたえなこさんは「“八咫烏”ということで黒がメインの衣装なんですけど、それ一色だと沈んだ色味になってしまうので、金色を多めに取り入れて、豪華な見た目にしてみました。生地の質感にもこだわったので、厳かな雰囲気が表現できたんじゃないかなと思っています」と話した。
そうして最後に、同プロジェクトへの意気込みを聞かれたえなこさんたちは、以下のように答え、発表会を締めくくった。
【えなこ】このプロジェクトが始まる前から、ふるさと納税は個人的にやっていまして。少しでも地域に貢献できたら……という考えはもともとあったので、このようなお話をいただきまして、すごく嬉しく思っています。
いま現在、クールジャパン広報大使を務めさせていただいているんですけど、自分の大好きなコスプレで地域の方に楽しんでいただいたり、その地域の魅力を他県の方にもアピールできたり。そうした地域活性化の取り組みを通して、国内外を問わず幅広く“コスプレという文化”を発信していけることにもやり甲斐を感じています。
それと、あわよくば……なんですけど、こうした活動の一環として、全国各地にある世界遺産などでもコスプレができたら嬉しいです。
【東雲うみ】私は日本酒が大好きなので、プロジェクトを通して全国を巡りながら、各地域の地酒を飲ませていただくことが楽しみです(笑)。そうしておいしい地酒を見つけて、YouTubeチャンネルで紹介したりして。世界に向けて日本酒の魅力をアピールすることで、さらなる地域の活性化につなげられたらいいなと思っています。
【えい梨】私自身がコスプレイヤーだから……というのもありますが、日本の文化の一つとして、コスプレは誇れるものだと思っています。まずは私たちのコスプレで、大勢の方に「これはどういうキャラなんだろう?」と興味を持っていただいて。
そこから「神話や伝承がモチーフなんだ」ということを知ってもらって、さらに「実際にその地域に行ってみたい」とも思っていただけるように……。そうした展開に貢献できるよう、頑張らせていただきます。
同プロジェクトに携わる、全国7自治体のデジタル住民募集開始のスケジュールなど(募集開始日時/実施自治体/「アンバサダー」カード撮影場所)は以下の通り。
■第一弾:2024年11月15日(金) 18:00~募集開始
和歌山県那智勝浦町/熊野那智大社、那智御瀧、熊野古道大門坂
■第二弾:2024年11月29日(金) 18:00~募集開始
奈良県宇陀市/室生龍穴神社、天国の井戸、室生山上公園
■第三弾:2024年12月7日(金) 18:00~募集開始
京都府城陽市/衣縫神社、ほか
兵庫県上郡町/高峰神社、白旗城、hanaテラス
■第四弾:2024年12月13日(金) 18:00~募集開始
栃木県益子町/西明寺、ましこ悠和館
山梨県大月市/甲斐の猿橋
山梨県富士川町/氷室神社、日出づる里
取材・文=ソムタム田井