SNSで子育てのエッセイ漫画を公開しているちゅーぴふるライフ(@chupeful___life)さん。原作は大浦力さん、画作はSachikoさんが担当し、SNSの公開や更新などを妻が対応している。幼い愛娘が登場し、何気ない日常がリアル&コミカルに描かれている。今回は、原作者の大浦力さんに本作を描いた理由や子育ての裏話などについてインタビューした。
■パパ目線で語られる育児漫画に共感の嵐
不妊治療を経て40歳で待望の娘を迎えた男性が、その日々の育児体験を妻とともに育児漫画に描き、SNSやブログを通じて発信している。この漫画が共感を呼んでいる理由には、男性目線から育児のリアルな側面が丁寧に描かれているからであろう。原作者の大浦力さんは人生でたった一度きりの娘の成長や子育ての日常を何かに残したいという思いが、この作品を生み出すきっかけになったと話す。
この育児漫画は実話をもとに描かれており、彼が経験した出来事や娘とのやりとりがそのまま作品に反映されている。仕事関係者と会った翌日に、娘が教えていない言葉を突然話し始めたりすることが多々あって驚かされたことがあったそう。親だけでなく周囲の支えで子どもが成長していくことを実感するエピソードも多く含まれている。
また、大浦さんは「子どもが生まれて、すぐに親になれるとは思っていません」と語る。彼にとっては、親としての成長もまた娘とともに進むものだと考え、40年を経て親になった自分が今は子どもの気持ちを理解することを第一に心がけているという。自分も子ども時代の視点を忘れずにいるべきだと気づかされたそうだ。
この作品では日々の育児を通して大浦さん自身が成長していく過程を描くとともに、読者にとっても共感を呼ぶメッセージが詰まっている。大浦さんは「子育ては確かに大変だが、向こう100年を生きる人間の記憶や思い出に参加できることが喜び」と語り、親子がともに成長していく大切さを伝えている。
取材協力:大浦力(@chupeful___life)