Amazonレビュー星4.9という驚異的な高評価を得る、漫画家卯月ココ(@uzcoco_66)さんの「恋せよまやかし天使ども」を紹介しよう。月刊「デザート」(講談社)で連載する本作は、いわゆる美男美女が主人公の王道の少女漫画だが、人の表の顔と本性の二面性をテーマに描いており、Xに投稿された第1話は20万いいね(2024年10月23日時点)を獲得し、多くの人の心を撃ち抜いている。
■完璧な彼が見せた意外な一面…心を奪うラストに注目
「ギャップがあるキャラクターが好きなんです」と語る卯月先生。キャラクターを作る際には自然と小さなギャップが生まれることから、「ならばギャップをメインに据えたキャラクターと物語を作ろう」と考えたのがきっかけだという。その結果、作中では表の顔と裏の顔を持つ登場人物たちが巧妙に描き分けられている。とりわけ、一見完璧な男子学生・一刻の裏の顔が明らかになる場面が、読者の心を撃ち抜く見どころとなっている。
第1話がXで20万の「いいね」を獲得したことについて、卯月先生は「たくさんの方に読んでいただけて本当にうれしいです」と感謝の気持ちを表した。特に読者に驚きを与えたのが、ラストシーンの演出だ。駅のアナウンスとリンクさせて一刻の本性が明かされるこの場面について、「最後の瞬間におとぎと一緒に一刻の真実に刺さってもらえるよう意識して描きました」と制作の意図を明かしている。
また、卯月先生は「ギャップ萌え」を深堀りする楽しさについても語った。キャラクターの過去や背景がギャップに影響を与える点や、異なるギャップの組み合わせによる魅力を追求することで、キャラ作りに奥行きを持たせている。表と裏の描き分けにこだわり、特に表情や仕草の変化を丁寧に描くことで、読者にその違いを鮮明に感じさせる工夫を凝らしている。
1巻からおとぎと一刻の様々な面が描かれており、2人の関係がどのように進展するかが大きな注目ポイントとなっている。
取材協力:卯月ココ(@uzcoco_66)