2024年4月で開宗850年を迎えた浄土宗の総本山である知恩院で秋のライトアップが、2024年11月14日(木)から12月1日(日)までの期間に開催される。日本最大級の木造二重門である国宝「三門」、宮崎友禅ゆかりの庭園「友禅苑」、除夜の鐘で有名な「大鐘楼」など、境内各所がライトアップされる。
今回も、長年知恩院でのライトアップを担当するAXIZLight(アクシーズライト)が演出・デザインを担当。歴史ある知恩院の地で、その厳かな雰囲気に最新のデジタル技術が融合した、秋のライトアップが楽しめる。
■知恩院ライトアップのみどころ(抜粋)
■三門
国内最大級の木造の門である知恩院の三門。国宝でありながら、知恩院内で唯一外からも見ることができる建造物。
今年の三門の演出テーマは「無我白色」。光における“白”は色合いの全くない光りだ。
これらの意味合いを含め、今年の三門は白色の光で仏教の教えのひとつである「無我」を表した白色で三門を幻想的に彩る。また、AXIZ Light(照明デザイナーKITA TOSHI)が京都で初めて考案した“光りの南無阿弥陀仏”は、今なお高い人気を誇る光りの演出として、2024年秋のライトアップでも登場する。
■男坂
知恩院三門をくぐった先にある急勾配の階段、男坂。ライトアップ期間には毎度その勾配を活かした立体的で壮大な演出となるこの場所では、今回初登場の「デジタルキューブ」で演出。最新型デジタルキューブは浮船行灯で作るデジタル庭園の旗艦的に飾られ、知恩院ならではの風情を感じるデザインを映し出す、まさにAXIZ Lightによる最新技術と歴史が融合した京都寺院ライトアップ初となる新感覚の演出となっている。
■御影堂
元祖法然上人の御影(みえい)を祀(まつ)ることから、「御影堂(みえいどう)」と呼ばれ、俗に「大殿」とも呼ばれる御影堂。御影堂自身が発光しているかのような神々しい幻想的な光に包まれ、その御影堂前には天に昇る大迫力の6本の光の柱。AXIZ Lightライトアップのノウハウや技術を最大限活かした、天との懸け橋のような光の柱は、人々の祈りに呼応するかのように天を舞い、京都寺院ライトアップにふさわしい仏教の教えを表す演出となる。
■友禅苑
数ある京都寺院の中でも、紅葉の名勝とされている現在の知恩院。友禅苑の紅葉が特に見事で、宮崎友禅斎ゆかりの庭園で、約200本のもみじが色づく。
シンプルながら、角度や色彩など、細部に至るまでこだわり抜いたAXIZ Lightライトアップは、なんとも言いえぬ幻想的な空間を創り出し、日中には見られなかったまた違った美しさを堪能できる。
このほかにも大鐘楼や女坂、阿弥陀堂など、特別拝観でしか見られない夜の姿が今回のみの特別演出にて彩られる。
■浄土宗総本山知恩院とは
浄土宗の開祖、法然上人(1133年〜1212年)が念仏のみ教えを広め、入寂された遺跡に建つ京都の由緒ある寺院。正式名称は華頂山知恩教院大谷寺という浄土宗の総本山。
壮大な境内には法然上人のご尊像を安置する国宝御影堂、日本最大級の木造門国宝三門や七不思議の「鴬張りの廊下」「瓜生石」などが点在している。 特に重要文化財の大鐘楼は、京都方広寺、奈良東大寺と並ぶ大鐘として知られている。また、友禅苑や方丈庭園など四季折々の風景が楽しめるフォトジェニックスポットも。
■知恩院 秋のライトアップ2024(夜間特別拝観)概要
開催日:2024年11月14日(木)~12月1日(日)
場所:浄土宗総本山知恩院(京都市東山区林下町400)
【国宝】三門周辺・友禅苑・女坂・御影堂・阿弥陀堂(外観のみ)・大鐘楼
時間:17時30分~21時30分(21時受付終了)
料金(拝観料):大人800円、小・中学生400円
※正式な開催情報は公式サイトで確認を。
今回も株式会社One Bitの照明演出チームであるAXIZLightがプロデュース。開宗850年の今年だからこそ、仏様への感謝と祈りを込んだ演出を最先端のデジタル技術で実現。陽に照らされた堂々とした姿とはまたひと味違う、神々しい光に包まれた知恩院を楽しもう。
■ゆる~くデザイン“あくち~む”とは
若手チームでありながら、国宝や世界遺産、城跡などの重要文化財でのライトアップ、著名観光地イルミネーションなどの照明デザイン・プログラムを数多く担当している演出照明のプロ集団。
最新の照明システム、サーチライト照明、プロジェクション演出など多彩な演出照明を従え、そのすべてを100分の4秒単位で音楽と光の同期プログラムを実現。
演出照明を制御する緻密なプログラムで、各地で来場者の心を捉えている。
■照明演出チーム AXIZ Light(アクシーズライト)とは
国宝や世界遺産、東京ドーム、皇居、城郭、オリンピック関連など膨大な実績を有する演出ライティングに特化したプロフェッショナル照明デザイン&照明プログラムチーム。
ライトアップデザインやイルミネーションデザインではテレビや新聞などにも多数取り上げられ、日本中の話題の名所を多数手掛ける。
特に、最新鋭のデジタル演出照明プログラムやLED素子までのこだわり、そして色彩1600万色以上100分の4秒まで音楽を刻む演出技法は一線を画す高い次元の演出ライティングを確立し、光りに究極に特化した照明デザイン&プログラムチームが作り出す作品として多大な評価を多数受けている。
今回の企画について担当者に話を聞いてみた。
ーー今回の企画の狙いは?
今回の演出のキーワードとなるのは「歴史×最先端」。仏教の教えや知恩院の建築特性など、伝統的な歴史ある重みを大切にしながら、それらの風情や情緒を最大限に活かすために最先端技術を用いた空間全体の演出を行うことで、より知恩院という地に、そこにかかわる人たちに、その歴史に、親しみや興味を持っていただけたらいいなという想いを込めてデザインさせていただきました。
ーー今回の企画のイチオシは?
今回はどのエリアも幻想的な演出になっていますが、今回の目玉はやはり男坂。前回「Soon850」演出でも話題になった男坂には今回新しく“デジタルキューブサイネージ”が登場します。演出キューブサイネージという近代らしさの強いデジタル演出製品と、知恩院という歴史ある地の組み合わせが生む新感覚のマリアージュをぜひお楽しみいただきたいです!
ーーユーザーへのメッセージは?
まもなく開催を迎える知恩院秋のライトアップ2024!例年よりさらにパワーアップした新たな演出となっております。神秘的な光りに包まれる幻想的な空間に、心安らぐ温かみのある知恩院に、ぜひ足をお運びください。
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