趣味ゼロ干物女→“山女子”に劇的変身!!山登りにハマった意外なきっかけとは？【作者に聞く】

今年も紅葉のシーズンがやってきた！公園や神社仏閣など近場で楽しむのもいいが、山々が一面紅に染まる絶景を見に出かけるのもいい。グランピングやソロキャンプなどアウトドアブームもすっかり定着した今、登山やハイキングを始めてみるのはいかがだろうか。

――無趣味で無気力な干物女の私ですが…「ゆる登山」にハマって抜け出せなくなりました。

平凡な毎日を送っていたのに、ある日突然「登山」に目覚め、ゼロから「山登り」を勉強！「山女子」として活動する日常をかわいいイラストにして発信しているイラストレーター兼漫画家のありを(@arichon_official)さん。そんな、ありをさんが「山女子」として日常を送る実録漫画と、登山に興味がある方必読の山登り知識コラムをぎゅぎゅっとまとめた「ゼロから山女子はじめてみました」をご紹介。漫画を読んで「山デビュー」しちゃおう！



■漫画の主人公に憧れて…。無趣味な干物女が山女子に変身するまで
社会人になってから趣味を失っていたありをさん。「学生時代は絵を描くのが好きで、それが趣味といえました。しかし、社会人になると仕事で忙しくなり趣味が後退し、熱が薄れました」と振り返る。「旅行・買い物・漫画・カラオケなど楽しめることは多くありましたが、趣味と呼べるものはなく」、次第に趣味を楽しむ周りの人々に憧れを抱くようになったという。ジョギング・料理教室・ジム・ヨガ・読書・ライブ観戦・カフェ巡り…、さまざまなことに挑戦したが、「どれも楽しいとは思いながらもハマりはしませんでした(笑)」とありをさんは語る。

そんな中、職場でのインタビューを通じて、印象に残った趣味があったという。「釣りやサーフィン、ディズニーやアイドルの推し活動などの趣味です。県外にまで出かけるエネルギーと情熱が印象的でした」

そんなありをさんの人生を変えたのは、一冊の登山漫画だった。「『主人公が山で過ごす時間』に一番魅力を感じました」と語る。「山に登るだけの行為なのに、主人公は驚くほど山でいろいろな経験を重ねていました。出会いや発見、幸せ、失敗からの成長、深い考え事、気候や四季を感じるなど…豊かな時間がそこに詰まっているように感じました」

「その山の時間を私も味わいたい！」この強い思いが、ありをさんを山へと導いていく。「一見普通の主人公なのに一人たくましく山を歩く姿は、私にとって魅力的に映りました(私は旅行の計画も自発的にしたことがなく、いつも誰かのお世話になっていた残念な奴です)」と自嘲気味に話すありをさんだが、この主人公の姿に大きな憧れを抱いた。

「マッチョな主人公が険しい山をガシガシ歩く内容だったら、私は山に導かれなかったと思います。『もしかしたら私にもできるかもしれない』と思わせてくれたのも、この漫画の魅力だと感じます」こうして、無趣味だったありをさんは、「山女子」としての第一歩を踏み出した。

さて、いよいよ山登りを始めようと決心したありをさんだが、次に待っているのは装備選びという大きな関門。初心者にとって、何を買えばいいのか、どのくらいの予算が必要なのかは大きな疑問点だ。次回は、ありをさんの装備選びの体験に迫る。山デビューを考えている人必見の内容をお楽しみに！




■取材協力：ありを(@arichon_official)