
「飼い主への手紙」8/15
コロナ禍でペットの需要が高まっている昨今。特に小鳥は見た目のかわいさと、「散歩をしなくていい」「犬や猫と違ってしつけがいらない」など手軽に飼えそうなイメージもあって、人気を博している。しかし、「鳴き声が大きい」「問題行動を起こすためトレーニングが必要」といったケースもあり、「思っていたのとは違う」との理由から、手放してしまう人もいるのだとか。
そこでウォーカープラスでは、小鳥を飼いたい人や飼い始めたばかりの人に知ってほしい知識や注意点を伝える「トリ扱い説明書」をスタート。3羽の小鳥と暮らす鳥野ニーナさん((@sinamomomomo))の漫画と、「森下小鳥病院」の院長・寄崎まりを先生の監修&エッセイで、わかりやすくお届けする。
鳥さんから飼い主への手紙。きちんと愛情を注げば、きっと鳥さんも同じくらいたくさんの愛情を返してくれるはずだ。
監修を担当する「森下小鳥病院」の院長・寄崎まりを先生は、小学生の時にブンチョウを飼育して以来、さまざまな小鳥と暮らしてきたそう。思い出を教えてくれた。
■ 小鳥さんはどんな時でも寄り添い癒やしてくれる存在
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小学校3年生の時、母親が2羽のぶんちょうをもらってきたことがきっかけで、初めて小鳥を飼いはじめた寄崎さん。
当時は小鳥の飼い方についての知識はほとんどなかったが、約10年間、共に暮らしたそうだ。寄崎さんは「子供のころに悲しいことがあった時、ブンチョウたちは慰めに来てくれて、この子達のおかげで人と動物は絆を築けることを知りました」と語る。
大学生の時、学校で飼育されていたウズラを譲り受け、再び鳥を飼いはじめたという。なんとそのウズラは人を発情対象とみなしてしまい、足にしつこく交尾してきたのだそう。「何度も誤って蹴ってしまいそうになりましたが…(笑)。でも、手の中で眠ってしまったり、くつろいでケージの床で横たわったりと、かわいいところもたくさん見せてくれました」と思い出を語ってくれた。
その後獣医になり、ワカケホンセイインコやコザクラインコ、セキセイインコなど、さまざまな鳥と一緒に過ごした寄崎さん。鳥類の生態や病気を勉強し感じていることは、「栄養が過不足ないエサを与えたり、毎日の様子をしっかり観察したり、環境を整えてあげたりすることが、多くの病気の予防につながるということです」と語る。
人と鳥さんが、共に心地よく暮らしていくためのヒントが散りばめられた本作品。鳥さんもこんなことを思ってくれているのかも?と、より愛情が湧いてくるのではないだろうか。鳥を飼っている人も飼っていない人も、作品の中に出てくる鳥さんの、さまざまな感情に癒やされるはずだ。
取材協力:「森下小鳥病院」院長・寄崎まりを先生
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