日常の出来事の着眼点を変えるとおもしろいエッセイ漫画がXで大きくバズった、さてよ(@sateyo)さんの創作漫画「死にたい女子大生が60歳の親友と大学生活を楽しんで死ぬ話」を紹介しよう。
■何気ない日常を少し違う視点で見る。独特な世界観で描く日常のおもしろさ。
物語の主人公は、「死にたい」が口癖のネガティブな大学生の光。その親友で、光とは正反対のポジティブな60歳の月子は、8年前に娘を亡くしている。月子の娘のノートには「やりたいことリスト」が書かれており、光と月子が2人で、亡くなった娘のやりたかったことを実践していくストーリーになっている。
作者のさてよさんは「何気ない日常を少し違う視点で見ると別のおもしろさがある」という。この視点のおもしろさは、これまで発表しているエッセイ漫画にも通じるところがある。
本作の制作のきっかけについて、「私自身がネガティブな性格なので、『ポジティブで、かつ歳の離れた友人がいたらいいのにな』と思ったのがきっかけです」という。また、「ネガティブな大学生」と「ポジティブな60代」という対極的な2人のキャラクターについては、「ネガティブな大学生である『光』は過去の経験からネガティブな思考になっています。光はネガティブなことを言いがちですが、それをポジティブな60代の『月子』がポジティブに切り返します。そんな2人が仲良くしている様子を楽しんでもらえたらうれしいです」と語る。
さてよさんは今後の目標について「商業漫画家デビューをすること。書籍化され、近所の本屋さんで私の本が並んでいるところを見るのが夢です」という。そのために日常系エッセイで万バズを出し、「Kindleで無料の電子書籍を出版しました。過去のエッセイ漫画を載せています。続編も出版予定です。読んでもらえるとうれしいです」と語った。
正反対の性格の2人が「やりたいことリスト」をクリアしていき、その後どうなっていくのか、2人の今後にも注目したい。
取材協力:さてよ(@sateyo)