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【ネコ漫画】1歳になる成猫はペットショップで売れ残り… ブサカワ猫と紳士の絆が生み出す感動ストーリーに涙【作者インタビュー】

  • 2024年10月2日
  • Walkerplus

もうすぐ1歳になる成猫は、ペットショップでずっと売れ残っていた。もともとは32万円だったが、今では9万円まで値が下がっている。それでも「やだ、かわいくない」「もう、成猫じゃん」と見向きもされない。「どうせ、私にゃんて誰も欲しがらない」とあきらめていたら「この猫をください」とおじさんが言ってきて――?

温かくて泣けると「次にくるマンガ大賞 2018」、「でらコミ!」大賞(2020年)、を受賞した、漫画家桜井海(@sakurai_umi_)さんの「おじさまと猫」を紹介するとともに見どころや制作に込めた想いを聞く。


■「この猫をください」亡き妻との約束を胸に!売れ残りの猫が教えてくれた心温まる物語
作者の桜井さんが猫をテーマにした漫画を描こうと思ったきっかけは、ペットショップでの出会いにあった。売れ残る動物たちを見て悲しい気持ちになり、「飼い主が現れてほしい」と願う気持ちが漫画制作のスタート地点となった。作者は子どもの頃から猫を飼っていたこともあり、特に好きな猫を主人公にしたそうだ。

作品を通じて読者に伝えたいのは、世の中には辛いことだけでなく、温かさも存在するということ。「少し目線を変えるだけで見えてくる優しさに気づけるようなお話を描けたら」との思いが込められている。

主人公のふくまるは、丸々としたブサカワなキャラクター。その設定には、桜井さんのブサカワ好きが反映されている。ふくまるの猫種はエキゾチックショートヘアで、愛されキャラに仕上がっている。

作者が特に気に入っている場面は、1話目の1コマ目に登場するふて腐れたふくまるの顔だという。昔のあきらめた表情と、今の幸せそうな顔を見比べると、感慨深いものがあるという。作者は「ふくまるとおじさまはこれからも未来に向かって歩んでいくので、見守っていただけたらうれしい」と読者へメッセージを送っている。

おじさまは、ふくまるとの出会いを幸福に感じ、「ふくまる」という名前を付けた。彼は猫グッズやキャットタワーを揃え、日常の中でささやかな温もりを感じている。読者からは「気づいたら泣いてた」「ほっこりしたり涙を流したりしながら、何度も読み返す」といった感想が寄せられており、心温まる作品として多くの人に愛されている。興味のある人はぜひ読んでみてほしい。


取材協力:桜井海(@sakurai_umi_)

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