ハワイ旅行というだけでもう非日常かつスペシャルな体験。とにかく雄大な自然の中で過ごす時間は特別以外の何ものでもない。ただ今は円安や物価高ということもあって、どうしてもいろいろな物の値段にばかり目がいってしまうのも事実。それでもせっかく来たならこれだけは外せないと思う体験はしておきたい!ということで、初ハワイという人にも人気の野生のイルカに会いに行くツアーに参加してみた。
■ハワイならではの特別な体験!イルカやウミガメに会いたい!
いわゆるオプショナルツアーやアクティビティへの参加は旅行でのメインイベントにもなるスペシャルな体験。ハワイではマリンスポーツなどの海のイメージが強く、実際、海に関連する多くのプログラムがあるが、ほかにも映画のロケ地としても知られる「クアロア・ランチ ハワイ」での乗馬体験やマウンテンバイク、さらにハイキングやゴルフといった自然を感じるアクティビティ、戦艦ミズーリや太平洋航空博物館など歴史への理解を深めるものまで幅広い。あれもこれもと欲張りたくなるが、自分の中でこれ!と思うものを体力や予算に応じて選ぼう。
今回、いくつもの魅力的なプランの中からチョイスしたのは「ドルフィン&ユー」のイルカウォッチングツアー。野生のイルカなので会える確率は約90%、ゆえに会えない可能性もあるが、ここは90%という高確率を信じて。イルカウォッチングは日本国内でもできるが、やっぱりハワイで見てみたいという思いと、もしかしたらウミガメに遭遇できるかもしれないという淡い期待を持って参加。ツアーは日本から申し込みができ、日本語対応なので気軽に問い合わせができるのもうれしい。ワイキキからの送迎もあり、日本語ガイドも同行してくれるので、英語が苦手でもハワイ初心者でもありがたい。日本語が話せるだけでなくユーモアたっぷりに案内してくれるので終始楽しい。もちろん、日本語が話せないほかのクルーの人たちもとにかく明るく、たとえ言葉がわからなくても一緒に盛り上がれる。
早朝出発のツアーが日本語ガイド付きということで、水着を着こんでまだ眠いままバスに乗り込む。バスの中ではまさかのJ-POPが流れてちょっとうれしい気持ちに。バスで1時間半程度かけてハーバーに向うので、いつの間にかひと眠り。船に乗り込んで青い海で繰り出す。バスに乗っていても、ワイキキビーチを散策していてもずっと海を見ていたが、船の上から見る海はまた別格。太陽の光にキラキラと輝く水面、どこまでも続く青い海、とにかく「美しい」のひと言。これがハワイなんだと改めて感じさせてくれる。
しばらく船を走らせていると船上にいるスタッフの人から声が!イルカたちの姿を確認できた!!!群れになって泳いでいる様子や、時折見せてくれるジャンプ、船上のすべての人を釘付けにする魅力、さすが。野生なので見られる保証はないが、確率はかなり高いそう。これだけでも満足感は十分。
■海の中に広がる世界!まさかのホヌと遭遇!!
イルカたちと別れてからしばらく船を走らせたあと、船を止めてシュノーケリングに挑戦。シュノーケルマスク、フィン、ライフジャケットは無料でレンタルでき、しっかり装備を着用したらいざ海へ。船の上から見ていた青い海に入ると自然とテンションが上がる。海の中を見ると、色とりどり、さまざまな魚が泳いでいるのがわかる。映像やアニメで見ていたあの世界が目の前に広がるのだから心躍らないわけがない。イルカに出会えたことは最高だが、この海の中が見られるのも醍醐味。船にはウォータースライダーも設置されて滑って海に飛び込むこともできる。子どもから大人までツアーに参加した人はみんな満面の笑み。イルカウォッチングは1年中楽しめ、万一、天候不良などでツアーが実施できなくなっても、返金だけでなく空きがあれば滞在中の別日に振替もOK。90%の遭遇率のツアーはぜひ体験したいアクティビティだ。
さらにこの日は“ホヌ”とも出会えた!ホヌはハワイ語でウミガメのことで、船を停めて海に入っていたとき一瞬現れたあと、船が動き出してからも船に並走ように泳いでいたのでしばらく船上から見ることができた。イルカもさることながら、ウミガメに出会えたことでテンションがさらに上がる。ハワイではウミガメとは最低3メートルの距離を保ち、近づいたり触ったりするのは法律で禁止されているので、海に入っているときに遭遇したら注意が必要。今回は船の真横を泳いでいる姿を船上から見られて本当にラッキーだった。ちなみに、「ドルフィン&ユー」ではウミガメとスノーケリングやホエールウォッチングなどのプログラムもあるので自分に合った内容を吟味してトライしてみよう。
オアフ島誕生の地といわれるワイアナエの景色とどこまでも続く海を見ながら写真を撮ったり、クルーの人たちと記念撮影をしたりしながら復路も満喫。ツアーに参加した記念にイルカのタトゥーシールも貼ってもらい、大満足で終了。ツアー後もワイキキまではバスで送迎してくれるが、程よく疲労感のある状態なのでまたも眠ってしまう。早朝ツアーだったので、ワイキキに戻ってきてもまだ昼過ぎ。早起きはちょっとつらいと思ったが、存分に遊んでも午後もたっぷり時間があるので何だか得した気分だ。
■メイドインハワイにも出会える!満足度が高いスーパーマーケット巡り
海外に行ったら絶対にチェックしたいもののひとつがスーパーマーケット。ハワイでも絶対行きたかった“観光スポット”。個人的には1日かけていろいろな店を見て回りたいぐらい。並んでいる商品も日本とは違うし、見たことのない食材に出会えたり、惣菜などが安く購入できたり、プライベートブランドの商品があったりと、見ているだけでワクワクする。ということで、ハワイのスーパーマーケットを少し紹介したい。
ハワイ州内に多数店舗を持つ「Foodland FARMS(フードランド・ファームズ)」やオリジナルエコバッグも人気の「Whole Foods Market(ホールフーズ・マーケット)」、オーガニックやナチュラルフードなどを扱う「Down to Earth ORGANIC & NATURAL(ダウントゥアース)」、アラモアナショッピングセンターにも入っている「Target(ターゲット)」、2023年にオープンした「ワイキキマーケット」など、それぞれに特徴のあるスーパーマーケットがたくさんある。スーパーマーケットをひたすらハシゴしてじっくり見ているだけでもかなり満足度があると思う。
その国、その土地らしい食文化に気軽に触れることができるのもスーパーマーケットのいいところ。たとえば、デリ売場にポケやガーリックシュリンプ、マラサダなど代表的なハワイグルメが並んでいたり、ハワイアンビールやドリンクが買えたり、ハワイにいる感と何ならハワイで暮らしている感もあって楽しくなってくる。値段はそれなりかもしれないが外食より安いし、自分の好きなものを好きなだけ容器に取る量り売りのデリならいろいろな味にトライできる。また、このときはパイナップルがセールになっていて1個1ドルちょっと。ナイフなどがあればカットしてシェアして食べればかなりお得。スーパーマーケットの店内を周りながらお得な商品を探してみるのもなかなか楽しいし、珍しいものやかわいいものなどお宝が見つかるかもしれない。
■話題のアイテムが手に入るか?DEAN & DELUCA HAWAIIのエコバッグ
そして、日本人女性に高い人気を誇るDEAN & DELUCA HAWAIIもどうしても行きたかった場所。DEAN & DELUCAは日本にもある食のセレクトショップだが、ハワイにも2店舗あり、特に人気なのがハワイ限定のエコバッグ。ハワイオリジナルのデザインを販売していて、ロイヤル・ハワイアン・センター店でのみ手に入るハイビスカス柄のトートバッグは、コロナ禍前には早朝開店前から行列ができ、整理券が配布されるほどだった。現在もその人気は健在で、時期によっては整理券配布が行われている。日本でも持っている人を時々見かけるが、今回の目的は、ロイヤル・ハワイアン・センター店でのみ販売されている「ハイビスカス3WAYトートバッグ」。
特に「ハイビスカス3WAYトートバッグ」は朝から並ぶと聞いたので開店前に店舗に向うと、十数名が並んでいた。「ハイビスカス3WAYトートバッグ」はグレー、ブルー、イエローの3色があり、毎日数量限定で販売される。万一、売り切れても翌日またチャレンジできるわけだが、できれば一発で購入したいと願いつつ、列の後ろに並ぶ。事前情報によると、一番人気のグレーは早々に売り切れるそうだ。
ドキドキしながら並んでいたが、この日は開店時に並んでいた人は希望のアイテムが購入できた。ほかにもDEAN & DELUCA HAWAIIにはオリジナル商品が多数あり、パンケーキミックスやハワイアンコーヒー、ハワイアンシーソルトなどの食品や、マグカップやルームシューズ、エプロンといった雑貨など種類も多く、自分用だけでなくお土産にもぴったり。ショッピングだけでなく、カフェで朝食やティータイムをのんびり過ごすのもおすすめだ。
■日本でも再ブーム!アサイーボウルをハワイの朝食にぜひ
そして、たくさんあるグルメの中でも、今回特に食べたかったのがハワイでも人気のアサイーボウル。アサイーといえば10年ほど前にブームとなったが、今年になって若い世代を中心に注目されるようになった。アサイーはブラジル原産のスーパーフードだが、ハワイでもよく食べられている。実際、ハワイではアサイーボウルやアサイードリンクを提供しているカフェやレストランがたくさんあった。
あれこれ食べ比べるのも楽しそうだが、時間も予算もオーバーしてしまうので、今回は日本語が堪能なハワイのガイドさんおすすめの店に行った。向かったのはロイヤル・ハワイアン・センターにある「アイランド・ヴィンテージ・コーヒー」。日本にも店舗はあるが、ガイドさんいわく、ハワイにもいくつか店舗があるがここが一番おすすめ!とのこと。レジで先にオーダーして会計をするタイプのお店だがほぼ満席で、レジにも行列ができていた。
オーダーしたのはもちろんオリジナルアサイーボウル。オーガニックのアサイーに豆乳を加え、トッピングにはバナナやブルーベリー、いちごなどが色鮮やかに並べられている。濃厚な味わいで食べやすい。カップの大きさに驚いたが、トッピングのフルーツと一緒に食べるとまたおいしくて飽きずに食べられる。ただ、やっぱり量はしっかりあるので、朝食ならこれだけでも十分満足できる。ちなみに店内にはオリジナルグッズやハワイのコナ・コーヒーなども販売していて、ここでもお土産が手に入る。
とにかく、魅力的なものが多くて欲を言い出せばキリがないが、スケジュールや予算などに合わせて、どうしてもやりたいことはやるのが正解。今回は超個人的チョイスを紹介したが、せっかくのハワイ、ここでしかできない体験にぜひトライしよう。