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【ホラー漫画】金で愚かな人間を誘う風船の怪、蛇の姿で女を襲う怨念。探偵が追う怪異の物語誕生のきっかけとは【作者に聞く】

  • 2024年9月13日
  • Walkerplus

金をぶら下げ、欲に目がくらんだ人間を誘惑する風船や、蛇の姿となって女性を襲う怨念。そんな怪異が起こる場所に静かに現れる怪奇探偵の煙羅。得体の知れない恐怖や怪奇と、それに向かう煙羅を描く真山創宇(@kaisow021)さんのホラー漫画「煙羅怪奇な物語」を紹介する。真山さんにもアイデアが生まれるきっかけや、心掛けていることなどを聞いてみた。

■煙のように現れ、そして消える主人公・煙羅。物語誕生のきっかけは?



以前はホラー雑誌でホラー漫画を描いていたという真山さん。その後は個人で活動しており、漫画「江戸怪談百の世の夢」を制作。現在は「煙羅怪奇な物語」をpixivで連載中だ。真山さんに「煙羅怪奇な物語」の誕生のきっかけを聞いた。

「視える人や怪異と対峙する人が出てくる作品が好きで。『煙々羅』という煙の妖怪が好きなんですが、煙のように現れていつの間にか消えている男を主人公に、プロットがいくつかできたので形にすることにしました」

恐怖に直面した人たちの元に現れ、クールに対処していく煙羅。一方で、物語では人間の愚かな部分が描かれることもあり、そんなとき煙羅は彼らがたどる結末を冷静に見届ける。ストーリーのアイデアはどのように浮かんでくるのだろうか。

「ふと浮かぶことが多いです。ストーリーとして浮かぶこともあれば、『虫取り網で生首を捕まえている男』という謎文章だけ浮かんでメモして、後々そこからストーリーを膨らませることもあります」

■「描き込みが終わらないことも」ホラーの魅力と作画へのこだわり
ホラー作品を描き続ける真山さん。ホラーの魅力について尋ねてみると、「恐怖やグロテスク、怪奇の中に感じる美、そして好奇心を刺激するところ」だという。そんな真山さんが漫画を描く際に心掛けていることを聞いた。

「恐いものは恐く描くことと、恐怖や狂気の感情など、その時の表情は大事にしているかもしれないです。背景などの雰囲気もイメージがあるので、こう表現したいと思ったら描き込みが終わらないことも多いです」
「煙羅怪奇な物語」は、現在pixivで連載中。短編だけでなく長編作品もあり、書籍や電子書籍で販売されている。最後に真山さんの今後の展望と、読者へのメッセージを貰った。

「作品を読んでくださってありがとうございます。『煙羅怪奇な物語』シリーズは形にしたい話がまだまだあるので、それらを形にしていきたいと思います。体力持ちますように。
今後もお付き合いいただけるとうれしいです」
煙羅はこれからどんな怪奇に出会うのだろうか。これからの真山さんの作品にも期待したい。

取材・文=松原明子


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