さつまいも博実行委員会は、2024年11月1日(金)~4日(祝)に川崎・等々力緑地にて「超芋まつり」を開催する。初めて開催する本イベントについて、担当者に聞いてみた。
ーー「さつまいも博」としては初の秋開催となる「超芋まつり」に関して、意図や狙い、目的、ターゲットなどについて教えてください。
私たちは、これまで冬と夏の年2回開催を定例としてきており、あえて秋というのを避けてきました。といいますのも、さつまいものイメージは「秋」として定着しているが、さつまいもは熟成させることによって甘みが増す作物で収穫時期が「旬」ではないのでそのイメージを変えたいという想いがあったからです。そんな中、さつまいも博初開催から5年が過ぎ、秋にやらないのではなく「秋は収穫の時期だ」というメッセージを発信するために開催を決めました。
このような想いから、土を感じるような緑地を開催場所に選び、普段の来場メインターゲットである10~30代女性だけでなくお子様が土に触れたり農作業を体験する中で、新たな発見をできる機会も創出したいと思っています。
ーー「超芋まつり」に関して、イチオシ、目玉となるものについて教えてください。
全国から集まる選りすぐり15店舗が提供するさまざまな品種の焼き芋やスイーツなどの食も目玉ですが、各種ステージ企画やワークショップがイチオシです。土の中からさまざまな生芋を探し当てる宝探しゲームのようなものや、さまざまなサイズのお芋の仕分け作業を体験するワークショップを準備しています。
■さつまいもワークショップ開催!
さつまいもがたくさん出回るこの季節にしかできない試みとして、特に子ども向けに、さつまいもに触れられるワークショップを開催。実際にさつまいもに触れることで、さつまいもへの興味、さらには植物や生き物への学び・気づきにつなげられる機会となりそうだ。
・たくさんとってたくさん探そう!「お芋探し」(有料/事前予約制)
・農家のお仕事体験「お芋仕分け」(有料/事前予約制)
・農家の働く自動車乗車体験(無料)
※申込方法など詳細は後日お知らせする。
ーーメインテーマ「日本全国のさつまいも収穫を祝う」に込めた想いについて教えてください。
産地、作り手、売り手、買い手。収穫祭だから生産者だけでやるのではなく、収穫祭という名のただのフードイベントになるのではなく、さつまいもを取り巻くさまざまな立ち位置の方々が日本全国から集まり、今年も無事に多くのさつまいもが収穫されたことを祝い、食すシーンを創出したいと考えました。
ーー「超芋まつり」開催にあたりアイデアはどのようにして生まれましたか?また苦労した点などがあれば、それをどうクリアしたかも合わせて教えてください。
冒頭の質問でも触れましたが、あえて秋を避けてきたもののいつかは秋をやらねばならないと最初から思っていましたし、テーマが重要でした。この5年でさまざまなチャレンジをしてきたなかで、全国のさつまいも産地・自治体、さつまいも農家、学者・研究者、焼き芋屋、さつまいもスイーツ店、専門家やインフルエンサー、さつまいも好きのファンたちと多くのつながりを作ってきた今だからこそ、秋にやってもいい。と思えたのがきっかけです。
ーー特に苦労した点は?
テーマだけでなく、実際に収穫シーズン真っただ中なので、さつまいも農家は収穫が忙しくてなかなか動けないということと、収穫したての生芋は甘みが乗っていないので、芋が準備できずに参加できないという焼き芋屋さんが非常に多かったことです。
ーーどうクリアしたか?
正直、シーズンで忙しいのは皆一緒ですが、それぞれの立ち位置の方が参加しないと意味ないんだ。生産者の方々がいないと意味ないんだ。と、想いを伝えて声掛けするしかなかったです。
ーー読者へのメッセージをお願いします。
さつまいも博が初めて開催する秋の企画。真冬に食べるねっとりと甘い焼き芋だけでなく、
収穫時期だからこそ食べられるホクホク系のおいしさも味わいに来てほしいです。また、食べる以外の体験コンテンツも用意してますし、ご家族連れで楽しみに来てください。
全国より15店舗の名店が出店!
「さつまいも博」といえば、甘くておいしい焼き芋や、目新しくておいしく楽しいさつまいもスイーツが魅力。「超芋まつり」には常連の店舗に加え、「さつまいも博」初参加の店舗も新たに登場する。
「超芋まつり」出店店舗(順不同)
あずまや芋庵/&potato®/いも吉商店/京都芋屋 芋と野菜/芋ばっかりの専門店IMOBAKKA/おいも日和/sweet&healthy SAZANKA/司源/神戸芋屋 志のもと/千葉芋屋 芝山農園/超蜜やきいもpukupuku/ほっこり芋/岡山足守 芋屋蜜三郎/芋屋 蜜の月 倉敷本店/うみとやきいもラッキーズ
初の秋開催となる「超芋まつり」では、食欲の秋にぴったりなバリエーション豊かなさつまいもグルメが楽しめる。さつまいも好き同士で足を運び、秋の味覚を存分に味わってみてほしい。
文=久米碧