韓流ドラマやK-POPはもちろん、旅行先としても幅広い世代に支持される韓国。最近では韓国グルメも人気で、店で食べるものだけでなく、調味料や冷凍食品などもかなり身近になってきた。そんな韓国食品ブランドの中で日本でも人気の「bibigo(ビビゴ)」が複合型ショップ「bibigo Market」を東京・新橋にオープン。さっそく行ってみた。
■家庭ではなかなか作らない韓国フードを手軽に楽しむ
「bibigo Market」はCJ FOODS JAPANが運営し、2024年9月3日に同社の本社ビルの1階にオープンした。CJ FOODS JAPANには、「bibigo」のほかにもフルーツを発酵させた飲む酢「美酢(ミチョ)」や、韓国の定番調味料の「ダシダ」など、日本でもよく知られる商品も多い。「bibigo Market」はこうしたブランドや新商品を紹介する“SHOW ROOM”、韓国の食品を幅広く扱う“GROCERY”、自社商品を使ったフードメニューやドリンクなどをその場で味わえる“DINING”の3つの要素を持つ複合型ショップ。
店内には「bibigo」をはじめCJ FOODS JAPANの多くの商品が並ぶが、一番の注目はイートインメニュー。基本的には「bibigo」の商品を使っていて、食べ方の提案ともいえるアレンジメニューが楽しめる。「bibigo」の商品はいろいろあるが、例えば冷凍食品のキンパやマンドゥ(韓国の餃子)はそのままでも十分おいしく食べられる一方で、店舗ではアレンジアレンジして提供するので、家ではなかなかしない食べ方を体験したり、自宅で食べるときの参考にしたりできる。
新橋という立地もあり、ランチタイムはテイクアウトもできるランチ限定メニューを提供。おすすめは「ブンシクセット」(イートイン990円、テイクアウト972円)。プンシクは韓国語で「분식」、日本語でいうところの“粉もん”で、トッポッキやマンドゥ、海苔巻き揚げとキンパがセットになった弁当のようなメニュー。
トッポッキは特有の甘さのある辛いタレで食べるが、揚げ物や揚げマンドゥ、キンパをこのタレをつけて食べるとそのまま食べるのとは違った楽しみ方ができる。
「ヤンニョムチキンラップサンド」や「プルコギラップサンド」(各700円)はヤンニョムチキンやプルコギを野菜と一緒にトルティーヤで包んだもの。ヤンニョムチキンは人気の韓国フードだが、通常はそのまま食べたり、お酒のおともにしたりすることが多いし、プルコギもご飯と一緒に食べることが多い。ラップサンドにすることで手軽に食べられ忙しいときのランチにもぴったりになる。また、野菜のシャキシャキ食感とも相性がよく、一緒に食べることでヤンニョムの辛さがマイルドになり、プルコギもバランスよく味わえる。
ドリンクも「美酢」を使ったさっぱり系のものから、穀物が原料の韓国伝統飲料ベース「ミスッカル」を使った香ばしい健康ドリンクなどいろいろ。韓国の定番ドリンク柚子茶の爽やかさを味わえる「ゆずスムージー」(600円)などここだけで味わえるものもあり、ドリンクは営業時間中いつでもオーダー可能だ。
■シェアするのもおすすめ!楽しみ方が広がるディナーメニュー
サクッと食べられるランチとは異なり、ディナータイムはメニューも増える。ドリンクもアルコールメニューが登場。「美酢」を使ったハイボールやサワー、「眞露(ジンロ) TERRA」のほか、ワインもそろう。ワインはボトル提供となり、初回注文時にセッティングチャージ(300円/1人)が必要になる。
「bibigo Market」では韓国フードとワインのペアリングを提案しているのも特徴。意外と組み合わせたことがない人も多いかもしれないが、その初めてを「bibigo Market」で体験してみるのもいい。ランチは1人で食べることを前提にしているが、ディナーはシェアして食べるのがおすすめ。こちらも食べ方アレンジをプラスしていて、例えば「キンパサムセット」(1500円)は、焼肉を野菜に包んで食べるように、キンパとコチュジャンプルコギをサムジャン(甘辛い味噌のような韓国調味料)やマヨソースと一緒に野菜で包んで食べるメニュー。
ほかにも、揚げたマンドゥにサラダをトッピングして“ビビン”(韓国語で混ぜる)して食べる 「ビビンマンドゥ」(700円)や、究極の甘辛グルメ「チュロス&トッポッキ」(1300円)、「辛ラーメン」とbibigoの「王マンドゥ」という韓国フードの人気No.1位同士をマッチングさせた「王マンドゥラーメン」(900円)など、名前を聞いただけでも気になるメニューがいっぱい。
ディナーメニューは17時以降の販売だが、土曜日はランチメニューの提供がないため終日ディナーメニューが食べられるので、日中でも気になるメニューをオーダーできるのがうれしい。
■物販も充実!店内にはフォトスポットで記念写真も!
店内はゆったりとしていて、ダイニングスペース以外もゆっくり買い物ができる空間になっている。フォトスポットもあり、食事や買い物の合間に写真を撮って楽しむこともできる。
また、物販エリアには「bibigo」をはじめ、さまざまな韓国食材や調味料、冷凍食品などが並ぶ。店舗で食べたメニューに使われているものも多いので、気に入ったものがあればすぐに購入できるのも便利。また、商品を見ただけでは味がよくわからないものや、どうやって食べるのがおすすめなのかは店舗スタッフに聞きながら選ぶこともできる。
「bibigo」や「美酢」をはじめ、スーパーなどでも購入できるものもあるが、やはり「bibigo Market」の品ぞろえは充実しているので、普段あまり出会えない商品を手に入れることができる。近年さらに韓国料理の人気は高まっているが、実際に自分で作ろうと思うとややハードルが高いと感じる人が多いはず。「bibigo Market」には手軽に食べられる韓国フードや、自宅で韓国料理を食べるときのヒントもたくさんある。韓国グルメ好きも詳しくないけど興味があるという人も、とにかくおいしいものが好きという人も、新たな発見を求めてぜひ足を運んでみよう。
取材・文=岡部礼子