笑うのも怒るのも悲しむのも楽しむのも、すべてが全力な一頭身のハムスター“ちみたん”の日々を描く4コマ漫画をまとめた「ちみたん本 ~4コマどっさりみっちり集めもいた~」。連載第7回目は、愛され、癒やされ、助けられまくりなちみたんのエピソードをお届け。ちやほやされるのも案外楽じゃない!?
ちみたんは、イラストレーターのあにゃ( @_12939 )さんの描くキャラクター。白くてムチムチな体と、「~じゃわてな」「いただきマジョリティ」といった独特すぎる“ちみ語”がキュートな生き物だ。思わず笑ってしまう癖の強さからSNSやLINEスタンプで人気を集めていて、4コマ漫画では遊んで食べて労働にいそしむ(!?)ちみたんの大忙しな生活を、ユーモアたっぷりに切り取っている。
ほほ袋に惣菜、通帳、太陽までぎっしり詰め込んだちみたんの生き様はいつでもハイテンション。けれどぶっ飛んでいるように思えるその姿に、どこか親近感を覚えることも。そんなハムの等身大で不思議な日常は、疲れた心を笑いでほぐすこと間違いなしだ。
■愛されちみたんでも世間は冷たい…でも支えてくれる命もいる!
プリティながらも一人でたくましく生きるちみたんはいろんな職場でバイトを掛け持ち。ある日は路上でティッシュ配りにいそしんでいた。
「よろしくねよろしくね」と笑顔でティッシュを差し出すも、道行く人はそっけないもの。ノルマのティッシュの量に「こんなに配りきれるかちと不安てワケ」と、ちみたんも溜め息。
そんなちみたんを励ますのは、配られ待ちのティッシュたち。ちみたんの涙をティッシュで拭うティッシュ(!?)に「めんぼくなし…」と胸を打たれる。
立ち直ったちみたんは、ティッシュたちが団結した大きな鳥の背に乗ってバイトを再開。「ちょ 不死鳥おるのだが!」と注目を集めることに成功するが、あまりの神々しさに「恐れ多くて受け取れんわ」とやっぱりティッシュは受け取ってもらえないのだった……。
そうして働いて稼いだお金をコツコツ貯金していたちみたん。雑誌で気になったアイテムが欲しくなり、5年貯めた貯金箱のお金で買おうと考える。
「でもこの子カチ割るのは陶器とはいえ情けでるなー」と、ブンチャカブーちゃんの貯金箱を抱えて悩むちみたん。そこに現れたカブトムシ命に「そゆの取り出すの上手いツレいるぜ!」と、貯金箱を壊さずお金を出せる命を紹介してもらった。
けれど、すんなりとは行かずさらに別の命にヘルプを要請。結局お医者さんの命まで巻き込み、38時間に及ぶ大手術になってしまう。「全部取り出せましたよん♪」と差し出された貯金箱の中身は21円。これにはちみたんも顔を真っ赤にしてしどろもどろ…という赤っ恥なエピソードだ。
■ちみたんの話はどんな風に生まれる!?あにゃさんの創作秘話
――バイト戦士なちみたんですが、いままでに経験したことのあるバイトを教えてください。
【あにゃ】コンビニ店員、メイドさん、工場、ティッシュ配り…などちいこい体に甘えず何でもやります!6那由多ほどのお仕事を掛け持ちしているので、一つのバイト先で働ける時間は50秒くらいかもしれませんね!
――ちみたんのお話はどんなとき、どんな風に考えていますか?
【あにゃ】ジムで走っているとき、電車に乗っているときなど 完 全 な 無 になるタイミングで「こんなちみを描きたいな?」と空想するのが好きです。適当に書いた落書きが4コマのお話になることもありますな?
ウォーカープラスでは、ちみたんの毎日を連載形式にてお届けしていく。次回も「ちみたん大大大大好き!」の章からピックアップ。百人力で働くちみたんに注目じゃわてな。
取材協力:あにゃ(@_12939)