「二゙ャア゙ア゙ア゙ア゙ア゙」と猫様の雄叫びが響き渡る部屋。飼い主は猫を羽交い締めにして“あること”を行っていた。そう「猫の歯磨き」である。
漫画家の久川はる(@hisakawa_haru)さんは、猫のミコさんと2人(1人+1匹)暮らし。普段はお利口さんなミコさんだったが歯磨きが苦手。いつもは甘えん坊のミコさんでも歯磨きをされたあとは人間不信になり、久川さんのことを怯えるまなざしで見つめてくるのだった。「信じられない…」という目で見つめてくるミコさんだが、次に飼い主のもとへ甘えにくるまでどれくらいの時間を要するのだろうか?久川さんに話を聞いてみた。
――歯磨き後はベッドの下に隠れるミコさんですが、最短でどれくらいで久川さんに甘えてきますか?
以前は1時間ほど拗ねて別の部屋でふて寝していたのですが、最近は10分くらいでまた近くに寄ってきてくれるようになりました(笑)。歯磨き自体は一貫して嫌いみたいですが、「いじめられてるわけじゃない」ってことは理解してくれているようで、ありがたいですね。
――歯磨きシートを手に取っただけで隠れてしまうことはありますか?
あります(笑)! なので、ミコさんが寝ぼけているお昼寝後を狙って、不意打ちで歯磨きをしています。シートを取り出す時も、なるべくミコさんを見ないようにして、「テーブルを拭こうとしているだけですけど?」っていう感じを装っています。
――久川さん流の「歯磨きの裏技」がありましたら教えてください。
動物病院の先生に教わったのですが、猫ちゃんの口角を上げるようなイメージで両頬を後ろから軽く引っ張り上げると、歯茎を拭きやすくなるんです。それ以来、なるべくそうしています。ただ、猫ちゃんによっては暴れてしまったり、口の周りを触るの自体が難しい子もいると思うので、猫ちゃんと人間が無理をしすぎない範囲でできるケアを見つけていけるといいですね。
読者からは「うちの猫って口臭いと思っていましたが、歯磨きするものなんですね…!勉強になりました」という声のほか、「嫌がる子なら歯磨き効果があるデンタルトイでも十分だと思いますよ」というアドバイスや「我が家でも前までは歯磨きシートを使っていたのですが、“ワンタフトブラシ”というものに出合ってからずいぶん楽になりました。おすすめです!」という新しいアイテムの紹介も!
「歯磨きおやつもありますよ。うちもっぱらそれ!」とすすめる声も届いており、実は久川さんは今回紹介している「ミコさんの歯磨きシート編」のあとに「歯磨きガム編」の漫画も描いている。ぜひそちらも読んでみてほしい。
ミコさんが主人公の「愛されたがりの白猫ミコさん」は出版後すぐに重版出来もした、売れ行き好調のコミックエッセイだ。書籍には描き下ろしエピソードやミコさんの写真が多数収録。ファン垂涎の一冊となっているのでぜひチェックしてみて。
取材協力:久川はる(@hisakawa_haru)