緩やかなホラー感とゾワッとした読後感で人気の、原作・梨さん、漫画・景山五月(@unyamho)さんがダッグを組んだ「コワい話は≠くだけで。」を紹介する。ドバドバ血をみせるシーンや恐怖で気が狂うようなシーンはなく、淡々と語られる実話風モキュメンタリー漫画がリアルで怖いと人気を集めている。
■「なんでこの家にいるんだっけ?」家出癖のある友人がいた場所は…?
位置情報アプリというツールが妙な現代的なリアルさを感じさせる本作。家出癖のある友人と、彼を位置情報アプリ越しに心配する翔也。宿泊先を求めて夜道を歩き回る友人の位置情報が空き地で止まってしまい、気になって電話をかけてみると…。という話の展開に引き込まれる。
どのようにして制作されたのかを作者に聞いてみると「原作はホラー作家の梨さん(@pear0001sub)
が書いています。頂いた原作を元に私が漫画化をしていて、テンポ感やコマの構成など、演出にはかなり気を配っています」と答えてくれた。さらに、「この作品はモキュメンタリーですが、『実録っぽさ』を出すために、エッセイ漫画の作品を読んで参考にしたりしています」とリアルな表現の裏側を語ってくれた。
スマホで位置を確認したり、ビデオ通話で現状を確認できたりと、日常の延長線上に起こりそうなストーリー演出に、「軽い気持ちで読んだら、怖かった」「眠れなくなった」などの声がSNSで挙がっている。
取材協力:景山五月(@unyamho)