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【ネコ漫画】用水路に落ちそうな子猫を助けたものの、母猫と引き離したことに罪悪感。「絶対にこの子を幸せにする。これが私にできるたった一つの答え」

  • 2024年8月6日
  • Walkerplus

行くあてのない猫を保護した樹さんとパパさん夫婦。あれよあれよと猫は増え、いつしか11匹と2人の大家族に!そんな愛猫たちとの日々を、YouTubeチャンネル「にゃんかつ」(https://www.youtube.com/@nyankatsu)で配信中。現在では登録者数が10万人を超え、世界中にファンがいるという。

「にゃんかつ」は、そんな樹さんと猫たちの暮らしを漫画化したもの。保護猫の迎え方や多頭飼いの注意点など、猫が好きな人に役立つ知識やリアルな現実を届ける。

漫画を担当するのは、福島県の会津鉄道・芦ノ牧温泉駅の猫駅長をモチーフにしたコミック「にゃん旅鉄道~さくらの物語~」著者のゆきよみさん(@yukiyomi333)。

今回は4匹目の保護猫・ウリとの出会いについて。ある日、親子の猫を見かけた樹さん。何気なく見ていると母猫は子猫を置いてどこかに行ってしまい、子猫はフラフラと用水路の方に歩いていく。「危ない!」と体が動く樹さんだったが…。

■子猫と母猫のかけがえのない時間を奪ってしまった
用水路に向かう子猫を見て咄嗟に体が動いた樹さん。子猫の命は救えたものの、「母猫がいたのに手を出してしまった。これは保護なんかじゃない…」と後悔する。このときの気持ちを詳しく聞いてみた。

「お母さん猫が命がけで出産をして大切に育てていた子猫を奪い、生後間もない子猫とお母さん猫から一緒に過ごせるかけがえのない時間も奪ってしまったという事実が心に突き刺さり、罪悪感と申し訳ない気持ちでいっぱいでした」

母猫が一緒にいる場合、保護はしない方がいいのだろうか。

「生まれたばかりの子猫は、お母さん猫の母乳を飲むことで免疫を得ることができるので、すぐには保護しない方がいいと思います。お母さん猫の子育ての様子やお母さん猫と子猫の体調、ほかにも子猫がいるのかなどをよく観察し、時間をかけてお母さん猫と子猫を一緒に保護するのがいいのかなと思います」

樹さんと同様、子猫が危険な場面に遭遇した場合は、どのように対処するのがいいのだろう。

「子猫の命にかかわる一刻を争うような状況の場合は子猫の命を最優先に考えてすぐに保護した方がいいと思います。保護をしたら子猫の体温が下がらないようにカイロや湯たんぽなどを使って体温調整をしながら動物病院に連れて行ってあげてほしいです」

■今では幸せそうな姿を見るたびに「あのとき保護したことは間違ってなかった」と思える
保護した当初は自身の行動について悩んでいた樹さん。だが事実は変えられず、「絶対にこの子を幸せにする。この小さな命に責任を持つ」と決意する。今ではウリを保護したことについて、どう思っているのだろうか。

「後悔はしていないです。保護したとき、ウリの目は目ヤニが固まって開けられない状態でした。病院の先生からは『このまま放置していたら失明していたかもしれない。お母さん猫は無理に舐めて悪化させてしまったらと、何もできなかったのかもしれない。失明してしまったら、野良猫として生きていくのは難しかった』という話を聞き、少しだけ気持ちが楽になりました。ウリを保護してから4年が経ち、一番近くで成長を見守る内に、楽しそうに遊ぶ姿やおいしそうにごはんを食べる姿、安心した顔で寝ている姿など、幸せそうなウリを見る度に罪悪感は少しずつ消えていきました。そして何より今、ウリが健康で元気に過ごせていることが、あのとき保護したことは間違っていなかったのかなと思わせてくれます」

ほのぼのした日常だけでなく、一緒に暮らすうえで知っておきたいことや保護猫をめぐる悲しい現状なども描く漫画版「にゃんかつ」。学びのある漫画を今後も楽しみにしてほしい。

取材・文=石川知京

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