書籍発行部数15万部超え!今まで「ひとりぐらしもプロの域」など、家を中心とした日常生活コミックエッセイシリーズを展開してきたイラストレーターのカマタミワさん。その生活の楽しそうな一面と、ふわりと漂う哀愁、そして“カオス”なおもしろみで読者を魅了してきたカマタさんの、次なる活動は…「非日常活」!?
ある日、仕事で9連勤のストレスを抱え、急に“無理”になったカマタさん。それもそのはず、長期休暇もずーーーっとなしで、仕事とご時世で海外旅行にも何年も行けていない。蓄積したストレスをリフレッシュするタイミングが全くないのだ。そこでカマタさんは考えた。
「考えろ…!旅行に行かずにリフレッシュをする方法を…」。
ストレス社会で働くアラサー・アラフォー世代や、コロナ禍で遠出をためらってしまう人たち、そして何より普段の生活空間・時間をもっと楽しみたい人にぜひ読んでほしい本連載。カマタさんが東京都内・関東近郊で「非日常活」するようすを、11回でお届けする。
今回は、お家の中の特別な時間――バスタイムでの非日常活のようす。カマタさんのコメントとともに、一緒に“非日常”を楽しんでいただきたい。
■「無理になった日」
■「非日常バスタイム」
――普段の生活の中で非日常的な体験をする“非日常活”。聞くだけでもワクワク感があります。これを思いついたときは、どんな状況(心情)だったのでしょうか。改めてお聞かせください。
カマタさん:昔から無意識に、日常の中で非日常を感じる瞬間を求めていろいろとやっていたのですが、本当に疲れ切ってしまって「このままじゃ精神がやばい、でも旅行にも行けない」という時に、代わりにこれを意識してやってみよう!と思いつきました。追い詰められて生まれたものでした笑。
――作品内では普段は旅行でリフレッシュされていたと描かれていましたが、「非日常的な体験」はカマタさんにとってどういったものでしょうか。また、過去にはどういったところを訪れられていたのでしょうか?
カマタさん:一人で行った海外は、台湾とマレーシアです。やはり海外だと五感全てで非日常を感じられるのが強いです。でも、人生で初めての一人旅は群馬県の伊香保温泉だったのですが、それでも十分非日常を感じられたので、距離に頼らなくても、見たことがない景色・触れたことがない文化(食文化含む)・やったことがないことなどによって非日常は得られると思います。私の場合は誰かと一緒にいると(相手はたいてい日常とつながっているため)日常と完全には離れられないので、一人旅だとより非日常に没入しやすいです。
いつもの場所が特別な空間になる「非日常活」。ぜひ味わってみたいものですが、ちょっとした工夫でお家のお風呂でもできるなんて、素敵です。そしていよいよ次回からは、街に繰り出して“非日常活”が始まります!
取材協力:カマタミワ(@kamatamiwa)