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「ジェリドの“やられ伝説”はここから…ガンダムMk-IIの墜落シーン」「実物大ガンダムと並べて撮影」独自のスタイルでガンプラを楽しむモデラーたち

  • 2024年8月11日
  • Walkerplus

誕生から40年以上が経った今なお、幅広い世代を魅了し続ける「ガンプラ」。2023年3月末時点のガンプラの累計出荷数は7億6000万個を超え、世界的なロングセラー商品となっているが、そんな同商品の魅力を発信し続けているのが、自由な発想で“ガンプラ創作”を楽しむモデラーたちだ。


本稿では、作中の名シーンをジオラマで再現したり、ガンプラを屋外に持ち出して写真撮影を楽しむ2人のモデラーをピックアップ。それぞれに製作にいたる経緯や、製作過程でもっとも苦労したポイント、作品を通じて学んだことなどを話してもらった。

■アニメやコミックを何度も見て、シーンのディテールを確認

GreenCandy(@GreenCandy_jp)さんは「HG ガンダムMk-II ティターンズ ビル ジオラマ」を製作し、SNSに投稿しているモデラー。「ティターンズカラーのガンダムMk-IIを使ったジオラマとなると、やはり墜落シーンしかない」と考え、該当シーンのアニメを何回も見たり、コミック版を読んだりして、シーンのディテールを確認したという。

ジオラマを作るときはいつも、大雑把な完成予想イメージを組むところから始めるそうで、「今回はビルの部分さえ作り上げれば、あとは何とかなると思って。まず初めに建築模型に関する情報を収集して、方向性が固まったら、そこからは迷わず一気に作り上げました」とのこと。

ビルの部分の造形は、最初からこの形で作成したのではなく、リアリティを追求して“より手間のかかる方法”で作り上げたと話す。「ガンダムMk-IIの墜落によるビルの破壊表現を、よりリアルなものにしたくて。最初に壊れていない状態のビルを作り、後からガンプラの形状に合わせて破壊された部分をカットしていったんです。少し切っては機体を合わせて……という工程を何度もくり返して、こちらの形に仕上げました」

また、窓ガラスには透明プラ版とプラ棒を使用。ビルの破壊された部分に合わせてニッパーなどでカットし、あとから貼り付けることで完成度を高めたそうだが、いざ公開すると、SNSには「もっと窓が割れるはずだ」、「窓ガラスがあまり割れてないのが気になる」というコメントが多数届いたという。

これを受けてGreenCandyさんは「確かに……と反省しました。自分では気づけなかった部分のアドバイスをいただけてありがたかったです。今はまだ、見よう見まねで経験を積んでいる状態ですが、いつか私もガンプラ創作を志す誰かに向けて、参考になるような作品を発信していけるよう、これからも精進します」と、率直な感想を聞かせてくれた。

■色味や細部の造形は、アニメではなく立像に合わせて調整

一方のデンデロ(@dendero_no)さんは、自作のガンプラを屋外に持ち出し、実物大νガンダム立像と並べて写真を撮影。そちらをSNSに投稿するや話題になったモデラーだ。「福岡のνガンダムの立像(ららぽーと福岡にて展示)がとてもかっこよくて。“実物と同じように作って並べたい!”と思ったのが製作のきっかけです」とのことで、作成当時はまだ見に行けていなかったため、ネットやSNSに掲載されている写真を参考にしつつ製作したという。

ちなみに、こちらのガンプラはアニメ版準拠ではなく、“νガンダム立像のデザインを正確に再現すること”を意識して製作したそうで、細部のデザインにもこだわりを込めたと話す。「注目していただきたいのは、全身にあるマーキングシールやデカールです。通常のνガンダムとは異なるマーキングだったり、フロントスカートにはラインもあるので、それらの再現にはかなり神経を使いました」

今回のガンプラ製作は「作って完成」ではなく、νガンダム立像と並べて写真を撮るところまでがワンセットになっている。そうした楽しみ方ができるのも、ガンプラならではの魅力といえるだろう。

実際に体験したデンデロさんからは、「福岡旅行に行くことを決めてから製作に取りかかったので、作っている時間すべてがワクワクで楽しかったです。νガンダム立像だけでなく、お台場のユニコーンガンダム、上海のフリーダムガンダム、横浜の動くガンダムなど、見本になる“本物”が現実に存在していて、ガンダムの存在をリアルに感じられるなんて、本当にすごい時代になったなぁ……と、ガンプラ製作を通してあらためて思いました」といった感想を聞かせてもらえた。



取材・文=ソムタム田井
(C)創通・サンライズ

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