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映画の中の憧れの俳優が同級生!?彼女の「強さ」に惹かれる「弱さ」を抱える主人公、二人の少女の関係性や心情を描く漫画が大好評【作者インタビュー】

  • 2024年8月9日
  • Walkerplus

観ていた映画で目を惹いた一人の役者。スクリーンの向こう側にいるはずの彼女は、実は同じ学校のクラスメイトで…。漫画家の東洋トタン(@To_Yo_Tutan)さんがX(旧:Twitter)に投稿した創作漫画「むこうがわのアリス」は、憧れの俳優であり同級生でもある少女との、出会いと別れを描いた作品だ。X(旧:Twitter)では4000件を超える「いいね」とともに、読者から「好き」「女の子の強さに惹かれる」と好評を呼んだ本作。作者の東洋トタンさんに制作の舞台裏をインタビューした。



■「弱さ」を持つ少女の「強さ」への憧れ。「女性同士の関係性」を描く

映画の中の俳優「アリス」こと「牧野花」と、彼女の二つの姿に惹かれた優子の心情にせつなさを覚える本作。作者の東洋トタンさんは、作品のコンセプトについて「映画が大好きなので、一度映画を題材にしてみようと挑戦した作品です。普段映画を観ていると、『滅茶苦茶いい演技をする無名の俳優さん』の存在に惹かれる事があります。本作のメインキャラである花 / アリスの着想はそこから得ました」と教えてくれた。花 / アリスと優子、二人のキャラクターの核になった部分を聞くと「この作品においてアリスは『強さ』、優子は『弱さ』を担っています。夢を走り続ける強さを持っているアリスの眼差しに優子は憧れつつも、劣等感を感じていました」と話す。

本作では、優子の心中の嫉妬や家庭環境が描かれる一方、花は優子の目から見た姿しか描かれない。このことについて「偶然にも花と友人になれた優子ですが、一切弱みを見せなかった花は優子にとって、ずっとスクリーンの向こう側の『アリス』だったのだと思います。花が映画のスクリーンから優子に話しかけ、優子が思わず手を出すことで冒頭に観た映画の内容とリンクする…、というシーンはこだわった点の一つです」と明かしてくれた。

挑戦した点や、苦労した点について「絵や脚本の勉強が全然できていなかったので、自分の実力とやりたいことに差がありすぎて全ての面で苦労しました(汗)」と振り返る。特に思い入れのあるシーンやセリフは「1ページ目の、新宿武蔵野館で上映が始まる前に劇場内の様子を撮影してトレスした光景」だそうだ。「女性同士の関係性」を描く東洋トタンさんの作品をぜひ読んでみてほしい。



取材協力:東洋トタン(@To_Yo_Tutan)

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