超がつくほど甘えん坊の猫・ミコさんが主人公のコミックエッセイ「愛されたがりの白猫ミコさん」は重版出来までした売れ行き好調の話題作だ。作者は漫画家の久川はる(@hisakawa_haru)さん。元野良猫だったミコさんは久川さんと運命的な出会いを果たし、一緒に暮らすようになった。真っ白でもふもふの毛並みが魅力のミコさんだが、今回は自慢の毛が大変なことになったようで…!?
ある朝、ミコさんの鳴き声で起床すると、そこには全身真っ黒な猫の姿が…!!「ミコさんが黒猫になってる!?」と眠気も一気に吹き飛んだ久川さん。部屋を見渡すとベランダのドアを閉め忘れており、ベランダにはミコさんがゴロンゴロンしたであろう跡が…。存分にゴロンゴロンを堪能し満足げな顔をしているミコさんに久川さんは告げる。「ミコさん、お風呂です」。水に濡れることが嫌いな猫にとってお風呂は天敵!苦戦する猫飼いさんが多い戦慄のお風呂タイム、ミコさんの場合は一体どうなるのか…?
このエピソードについて久川さんに話を聞いてみた。
――X(旧Twitter)で真っ白なミコさんの写真を見ているだけに、真っ黒な姿が想像できません。久川さんも驚かれたのではないでしょうか?
驚きましたし、「なにがあったの!?」とかなり焦りました。結果的に、ベランダの土埃の上でゴロゴロしたことが原因でした。もしミコさんが黒猫だったら、汚れていることに気づけなかったかもしれません(笑)。
――ミコさんがお風呂を嫌がらないように、久川さんが気をつけていることがありましたら教えてください。
なるべくシャワーヘッドをミコさんの肌に近づけるようにしています。あまり水が飛び散らないようにすることで怖い思いをさせずに済むのと、地肌に石鹸の流し残しがないようにと思ってやっています。シャワーヘッドを怖がってしまう猫ちゃんには向きませんが、ミコさんはこの方法でお湯をあてると「あ…あったかい…」みたいな顔になって少しはお風呂の緊張も緩むようです。
久川さんのpixivアカウントにはミコさんのエピソード漫画の新作が続々とアップされており、X(旧Twitter)には実際の写真もアップ。「本物のミコさんが一番かわいいので、漫画で描くときもデフォルメしすぎずにリアルなフォルム感を残すことに気をつけて描いています」と久川さん。そんなミコさんの写真や漫画を見てトリコになるファンが急増している。書籍化された「愛されたがりの白猫ミコさん」には描き下ろしエピソードやミコさんの写真が多数収録。ファン垂涎の一冊となっているのでぜひチェックしてみて。
取材協力:久川はる(@hisakawa_haru)