万引き犯…それは「いかにも万引きしそう」という不審な動きをしている者ばかりではない。むしろ、「まさかあの人が!?」と驚くことが多いのだという。決してお金に困っているわけではないセレブだったり、いつも気前よく購入してくれる常連客だったり…!今回紹介する話は、1度に50万円分も購入することがあるセレブ妻が、突然万引き犯化したエピソードをお届けする。なぜ万引きが常習化したのか、その心の闇についても最後に夫の口から語られるのだった。
アパレル業界で約10年の接客経験を持つゆき蔵(@yuki_zo_08)さん。ゆき蔵さんが描く、当時の実体験をベースにした漫画「女社会の知られざる闇。」が今、話題を呼んでいる。そんなゆき蔵さんの10年間の接客経験の中でも、特に心に残っているのが“VIP客が万引き犯化した事件”だ。「顧客の万引き犯化は珍しい話ではない」とゆき蔵さんは語るものの、この事件は後々まで「苦い思い出」としてゆき蔵さんの心に影を落とすのだった。
当時のことについてゆき蔵さんに話を聞いてみた。
――顧客の万引きは珍しくはないとのことですが、ゆき蔵さんが経験したのはこのときが初めてだったのでしょうか?
経験したのは初めてでしたが、周りの店でも顧客様が万引きしたという話は聞いていました。しかも盗難するのは決まって靴下などの小物ばかりで、“欲しくて万引きした”というよりは“これくらい別にいいだろう”…という感じでした。
――気さくで仲がよかった常連客に万引きの疑いが…そのときの心情はいかがでしたか?
“裏切られた”って気持ちが一番大きかったです。しばらくは現実を受け止められずにいました。
――最初に異変に気づいたのは派遣の店員さんですが、店長に報告すると「そういう判断は派遣さんはしなくて結構!」と言われてしまいますね。
店長も含め、社員である私たちは顧客様に絶大な信頼を寄せてました。だから「万引きなんて裏切り行動するわけない!」といった気持ちが強かったんです。それとは逆で、派遣さんはまっさらな目でお客様を見ていたのだと思います…あのときは反省しました。
漫画では、最後に予想外の人物が来店する。「妻のことで少しお話をよろしいでしょうか?」と現れたのは、万引きをしていた顧客の夫である。夫は一体何を語るのか?衝撃の事実が淡々と語られる中、夫は「でも!」と突然声を張り上げる。「お店側にも責任があると思うんです!」と主張する夫。本当に店側にも責任はあるのか?夫の主張にも注目だ。その上で店側はどう切り返すのか…最後まで気が抜けない展開をぜひご覧あれ。
ゆき蔵さんのブログ「ゆき蔵さんぽ。」には、ほかにも実話をベースに描いたエピソード漫画が満載。ほかのスタッフが遭遇したストーカー客や迷惑客、クレーム客のエピソードを実際にあった話を元に描いているのでとても興味深い。毎日20時30分、多いときは1日に2回(12時、20時30分)更新しているので、ぜひ読んでみて!
取材協力:ゆき蔵(@yuki_zo_08)