「モラハラ夫との子どもが生まれたら…」幸せな家族像がイメージできず悩む妻。昔は優しかったはずなのに…【作者に聞く】

  • 2024年9月6日
  • Walkerplus

「俺に子どもさえいれば出世できるのに」
――私がハラスメントを受けた相手は、夫でした。

自分たちの体験を元にした創作漫画を投稿している二人組の漫画家、ネギマヨ(@negimayo3)さん。今回ウォーカープラスでは「“産めハラ”しといて自分は不倫!?~最低モラハラ夫を断罪します~」と題し、モラハラ夫に追いつめられる妻のリアルを臨場感たっぷりにお届けする。

「自分が出世できないのは子どもがいないから」
勘違いモラハラ夫を断罪するまでの波乱万丈ストーリー。




――真奈美がモラハラ体験談をネットで調べるシーンがありましたが、ネギマヨさんが今まで見聞きした中で一番ゾッとした体験談はどんなものでしたか?

サイレント型モラハラです。自分が気に食わないと、突然相手を「いないもの」として扱います。感情をぶつけることも、無視するような態度をとるわけではなく、いないものとして加害者が納得するまで数週間から数カ月行われます。どうやら被害者の反応を見るため、モラハラ加害者がよくする行為のようです。

体験談をくださった被害者の方は、結局心療内科に行き、調停離婚することになったそうです。


――「昔は優しかった」「うちはそこまでひどくないはず」という真奈美の言葉が印象的でした。モラハラ被害者には、やはりそのように考えてしまう方が多いのでしょうか?

モラハラを受けると、心身にくるストレスから自分が耐えている状況を軽く見積もったり、昔の優しかった記憶を思い出して現実逃避することはよくあることだと思います。

また、モラハラを受け続けることで、被害者は自己価値が低くなり、「自分がもっと頑張ればよくなる」「自分のせいかもしれない」と自分を責め、また、一般的に家庭の問題を外に持ち出すことはよくない風潮もありますので、周囲の期待や世間体を気にして認めたくない場合もあります。

一番の問題は、加害者が被害者をコントロールするために優しく振る舞うことです。この「嘘の優しさ」は被害者に混乱を招き、状況がそれほど悪くないという錯覚を生んで状況を悪化させるのだと思います。智樹も初期はこの優しい嘘も混ぜてコントロールしていたのでしょう。



取材・文=濱田瑠奈

キーワードからさがす

gooIDで新規登録・ログイン

ログインして問題を解くと自然保護ポイントが
たまって環境に貢献できます。

掲載情報の著作権は提供元企業等に帰属します。
Copyright (c) 2025 KADOKAWA. All Rights Reserved.