2021年4月の退職をきっかけに、X(旧Twitter)に漫画を投稿し始めたやぎ公(@yagi_kou_)さん。30年間勤めた職場での経験などをもとに描く「ネコ谷さんは会社員」は、ふつうの会社員・ネコ谷さんや、現代っ子の憎めない後輩・チュー尊寺君など、個性豊かなキャラクターが繰り広げる、意外とリアルな会社員生活を描いた漫画として注目を浴びている。
今回は、年末に仕事を無茶ぶりしてくる上司について描いた漫画を紹介するとともに、作者のやぎ公さんに本作について話を伺った。
時は師走の仕事納めのころ。パワハラで有名なサル森部長が、イヌ川課長に「今年中にヨロシク」と仕事を持ってきた。課長は「年内中に処理するのは無理」と伝えるも、サル森部長が出してきたハチャメチャな代替案とは!?
本作について、作者のやぎ公さんに話を聞いた。
――今回のお話は「あるある!」とすごく共感してしまったのですが、過去にやぎ公さんもこういうご経験があったのでしょうか。
はい。何度かありました。絶対に間に合わないと思っていても、当時は「無理です」と言えない雰囲気がありました。
――年末でなくても、金曜の夜に「月曜の朝までに」と仕事を振ってくる人もいますよね。暗に、「休日も仕事をしろ」というような圧力を感じたご経験はありますか?
はい。年末以外でも、間違った期限設定をされたことは数回ありました。「やれるかどうかじゃなくて、やるんだよ!」と威圧的に言われ、メッチャ怖かった思い出はあります。今だったらアウトですよね!
――やぎ公さんが思う「理想の上司」ってどんな人ですか?
(本作に出てくる)イヌ川課長のような方が理想ですね。中間管理職という立場でも、部下が働きやすい環境を整えるのはもちろん、上司にきちんと意見が言える方はカッコいいなと思います。
(とても無茶な)短期間で仕事を終わらせるように依頼するのは、今となっては「パワハラ」となりそうだが…皆さんはそのような無茶な依頼をされた経験はあるだろうか?
取材協力:やぎ公(@yagi_kou_)