2022年7月にグランドオープンした「Alpen Outdoors しろとりフィールド」(岐阜県郡上市)。キャンプ用品専門店「Alpen Outdoors」がプロデュースするキャンプ場で、独自のセンスやアイデアが随所に落とし込まれており、オープン直後からすぐさまキャンプユーザーの間で話題となった。2023年4月29日には第2期グランドオープンを迎え、さらにパワーアップ。今回は新しいサイトや施設を中心に紹介していく。
■【ロケーション】名古屋市内から約120分!スキー場の斜面を生かした広大なフィールド
ウィンタースポーツが盛んな岐阜県郡上市に「Alpen Outdoors しろとりフィールド」はある。最寄りのICは東海北陸自動車道・白鳥ICまたは高鷲ICで、各ICから約30分で着く。キャンプ場の周辺には、観光名所が点在し、白川郷や高山にもアクセスしやすい。また、キャンプ場をベースにして、標高1709メートルの大日ヶ岳トレッキングも楽しめる。
■【キャンプサイト】白山連峰などを見渡せる「LOOK AREA」
キャンプ場の概要を紹介すると、スキー場を活用した広大なフィールドは「BASE AREA」と今回リニューアルした「LOOK AREA」の2つに大きく分けられる。
「BASE AREA」には、車を横付けできるオートサイト、木々に囲まれたオートフォレストサイトなど全28サイトがある。「LOOK AREA」は眺望サイト、オートペットサイトなど全19サイト。キャンプギアのレンタルも充実していて、ビギナーからヘビーユーザーまで、幅広い層から支持を集めている。
今回の第2期グランドオープンで変わったポイントは、主に3つ。まずは、絶景が自慢の眺望サイトから紹介していこう。「LOOK AREA」と名付けられたエリアは、スキー場の斜面を利用した絶好のロケーションが自慢。視界を遮るものがない圧倒的な開放感で、ユーザーを日頃のストレスから解放してくれる。各サイトは傾斜がなくなるように盛り土をして整備されており、就寝時もフラットで快適だ。標高約1000メートルにあるため夜空も美しい。雲がない夜は満天の星がユーザーを迎えてくれる。
「LOOK AREA」のサイトはすべて120平方メートル以上と広いのも特徴だ。サイト内に車をどう停めようがテントをいくつ張ろうが、自由に使って問題ない。2、3面続きになっているのも特徴で、隣同士で借りればグループキャンプにもうってつけだ。
「LOOK AREA」のサニタリー棟「The LOOK」も大幅リニューアル。水場、トイレ、ゴミステーションのほか、最新キャンプギアの展示コーナーや眺望テラスなどがある。展示コーナーで気になったアイテムはすぐに購入できるよう、ECサイトと連携したサービスの導入も検討しているそう。その場でレンタルも可能で、「Alpen Outdoors」プロデュースだからこそ可能な試みに思う。
続いて紹介するのは「LOOK AREA」に新登場したオートペットサイト。高い柵に囲われたオートペットサイトはオープン直後から「BASE AREA」に2サイトあったが、「周囲の目を気にせず楽しめて、プライベート感あふれる空間」と評判になり、すぐに予約が殺到。第2期グランドオープンを機に増設し、2023年7月1日に新しく10サイトが追加された。オートペットサイトはペット同伴でなくても利用できる。
最後のポイントが、グランピング施設「満天の宿 IORI」の誕生。白山連峰の雄大な景色を一望できるロケーションが素晴らしく、バレルサウナや水風呂も完備し、極上の時間を過ごせる。愛犬(小型犬のみ)と一緒に宿泊可能なのもうれしい。食事は、奥美濃の地場の食材を使った懐石&BBQ料理。こちらは1棟のみなので、1日1組限定。特別な日を過ごしたい方はぜひとも利用してほしい。
■【各種設備】アスレチックエリアに遊具を増設
そのほか、アスレチックエリアもパワーアップした。ターザンロープやトランポリン、スラックラインなどがあり、小さな子供たちも楽しめる。ウッドチップが敷き詰められているので、走り回って転んでしまっても安心だ。
敷地内にある「天然温泉 満天の湯」は、キャンプ場利用者は無料で入浴できる。毎週火曜が定休日(時期により異なる)で、営業時間は11時から20時まで。GWとお盆期間中は、21時までの営業となる。個室の貸切露天風呂もあり、こちらは1部屋4000円で利用可能。チェックアウト後に利用することもできるので、帰りに汗を流すのもおすすめ。また、「BASE AREA」の管理棟「The BASE」でもキャンプギアの展示をスタート。「BASE AREA」のサイトに宿泊する際は、こちらでレンタルしよう。
■【おすすめポイント】これで終わりじゃない!進化を続けるキャンプ場
標高約1000メートルに位置し、冬はスキー場としてにぎわう場所だけあって、感動の景色が自慢のキャンプ場。満天の星は息を呑むような美しさで、「天空のキャンプ場」と言っても大袈裟ではない。今回は第2期グランドオープンで主に変わった点を中心に紹介したが、今後についてもさまざまな構想があるそう。常に進化を続けるキャンプ場「Alpen Outdoors しろとりフィールド」は、何度訪れても満足させてくれるはずだ!
取材・文=初野正和/写真=古川寛二
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