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キャンプ場徹底解剖!「Kaede Valley & Hill」(愛知県豊田市)|自然の高低差が生んだユニークな林間サイトで癒やしの時間を

  • 2023年6月16日
  • Walkerplus

2023年4月1日、愛知県豊田市にグランドオープンした「Kaede Valley & Hill(カエデバレーアンドヒル)」。丘の地形を生かして整備された自然豊かな環境と、名古屋市内から車で約60分というアクセスのよさで、早くもキャンパーから人気を集めている。そこで今回、キャンプ好きライターが現地を徹底取材!その魅力をとことん紹介しよう。

■【ロケーション】名古屋から車で約60分!造園会社が自然の姿を生かして整備
県内随一の紅葉の名所として知られる「香嵐渓」から車で約12分の距離にある「Kaede Valley & Hill」。名古屋方面から車で向かう場合、猿投グリーンロード・力石ICから北東へ約25分ほどで到着する。通る道はそれほど細くないので、運転にあまり自信がないという人でも安心だ。

「Kaede Valley & Hill」は、地元豊田市で造園業を営む会社が自らフィールドを整備し、運営も行う。元々この土地にあった丘や自然をなるべく残しながら木々の伐採を進め、テントが設営できる平らな地面を作っていったそう。その結果、丘の上にキャンプサイトが点在するユニークな光景を作り出している。

■【キャンプサイト】段々畑のようにサイトが並ぶ光景は圧巻!
キャンプサイトは、林間サイトが全部で18区画と、最大3組が利用できるフリーサイトがある。加えて、AC電源付きオートサイト4区画と車中泊専用サイトがオープン予定だ(時期未定)。

■林間サイト
林間サイトは、丘の高低差をそのまま生かし、下段から中段、上段と段々畑のように並んでいる。自然の地形に合わせて区切られているため広さは区画によって異なるが、大まかに分けてソロキャンパー向けの“小”、ソロもしくは数人が滞在できる“中”、グループ向けの“大”の3サイズ。区画内に安全に収まれば、テント数に制限は設けられていない。

それぞれ眺望や雰囲気、使い勝手も異なるため、何度も足を運んで異なる区画に泊まってみる常連キャンパーも多いのだとか。利便性を重視するなら、管理棟やトイレ、炊事場が近い下段の区画をチョイスするのがよさそうだ。より景色や自然を満喫したい人は、中段や上段の区画にチャレンジしよう。

上段に位置するV9は、広さ11×5.5メートルの中サイズで、キャンプ場全体を見渡せて開放感がある。また、中段にあるV10は約11.5×13.5メートルと広く、さらに区画内に木が数本生えているので、ハンモックを張ることもできる。

林間サイトの地面は砂と芝生で柔らかめ。ペグダウンはしやすいが、抜けやすいので長めのペグを持参すると安心だ。


林間サイトの最上部にあるV5からV8までは、地面が砂利になっており直火OK。サイト付近には、かまどを作るための大きめの石も用意されている。少し奥まった場所にあるV6は、広さ約4.5×4メートルで無骨なソロキャンプにおすすめだ。

階段状に配置されているため、ほとんどの区画で隣の目線が気にならず、プライベート感がある。中段や上段のキャンプサイトへ向かう道はかなりの傾斜があるが、その分山の中でキャンプしているようなダイナミックさが味わえる。それもこのキャンプ場の醍醐味と言えるだろう。

林間サイトは駐車場に車を停め、基本的に自分たちで荷運びをするのがルール。しかし受付時に依頼すれば、キャンプ場の軽トラックで荷物を運んでもらえるそう。また、4輪駆動車に限り、荷物の積み下ろしの間は自分でサイト近くまで車をつけることもOK。とはいえ、細くて急な斜面を通ることになるので、移動前に受付で相談してみよう。自力で運ぶ場合はキャンプ場にあるキャリーワゴンを借りるか、持参するのがおすすめだ。

■AC電源付きオートサイト
現在整備中のAC電源付きオートサイトは、管理棟やトイレが目の前にあるので、キャンプビギナーや小さな子供連れのファミリーにも使い勝手がいい。区画内は、砂利の駐車スペースと芝生のテントスペースを分けてレイアウトされている。A1、A2、A4は広さ12×9メートル(駐車スペース含む)、A3はほかよりやや広めに造られている。

■フリーサイト
フリーサイトはエリア全体で約30×20メートルあり、最大3組まで利用可能。すぐ横に専用の駐車場が用意されている。設営場所は区画内で自由に選べるが、各自、約10×10メートル程度に収まるようにするのがルール。互いに配慮し、マナーを守って滞在しよう。日曜と平日は1区画から予約できるが、土曜や連休はサイト貸切のみ利用可能。大人数のグループキャンプにもぴったりだ。

■【各種設備】新しくて清潔!細やかな心配りが感じられる
木を基調にした管理棟はおしゃれなカフェのような雰囲気で、受付だけでもテンションが上がる。中には売店もあり、薪(針葉樹700円、広葉樹1000円)やカセットガス(350円)、シャンプーリンス(200円)、ソフトドリンク(100円〜)などの消耗品はひと通りそろっている。

また、地元のジビエ専門店「猪鹿工房 山恵(やまけい)」の鹿ロース肉(980円)や猪モモ肉(980円)、猪・鹿フランク(3本930円)なども販売。プロが処理したジビエは、臭みが少なくジューシー!ここならではのワイルドな“ジビエBBQ”にトライしてみてはいかがだろうか。

シャワー、トイレ、炊事場も管理棟にまとまっている。シャワー室は2室あり(15分500円)、脱衣スペースが広いので子供連れでも使いやすそうだ。利用の際は管理棟で予約しよう。シャンプーなどはないので、売店で購入するか持参しよう。

トイレには便座除菌スプレーや荷物置き場、子供用の脚立なども用意されており、管理人の気配りが感じられる。ドライヤーもトイレに用意があるので、大きな鏡を見ながら髪の毛を乾かせるのは女性キャンパーにとってうれしいポイントだ。


■【おすすめポイント】豊かな自然と快適性を兼ね備えた高プライベート感のキャンプ場
オープンしたばかりで施設がきれいなのはもちろんのこと、造園業を営む会社が運営しているということもあり、敷地内の植栽や芝生はどこも手入れが行き届いている。そして、整えられた中にも自然本来の美しさを感じられるバランス感覚はさすがだ。加えて、管理人の成瀬さんはキャンプ好きが高じてこの仕事に就いたという筋金入りのキャンパーなんだとか。それゆえに快適にキャンプができるよう、利用者目線の工夫があちこちに感じられる。

丘の傾斜を利用した林間サイトは隣の人の視線が気にならない“プライベート感”があるので、ソロキャンプをしたい人や、女性キャンパーも過ごしやすい。さらに、AC電源付きオートサイトがオープンすることで、ビギナーやファミリーにとっても利用しやすいスポットになりそう。今でも土曜の予約はすぐに埋まってしまうとのことだが、今後ますます注目していきたいキャンプ場だ。



取材・文=前田智恵美/撮影=古川寛二

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