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吉本芸人が大阪の魅力をアピール!人気芸人のガイドで街歩きを楽しむ「YOSHIMOTO SUNバスツアー」体験レポ

  • 2023年4月13日
  • Walkerplus

大阪の笑いを引っ張る存在として、関西だけでなく日本中から愛されてきた吉本興業。2022年には110周年を迎えたことを記念し、「よしもと笑顔PJ(プロジェクト)」としてたくさんの人に笑ってもらえる、喜んでもらえる、楽しんでもらえるアイデアを社内で募集。

そのなかから選出された企画として、日本の観光を盛り上げるプロジェクト「YOSHIMOTO SUN」の立ち上げが決定!第1弾として、2023年5月からバスツアーを実施する。ツアーでは、吉本芸人によるガイドや吉本新喜劇特別ミニプログラムなど、ここだけの楽しみがいっぱい。

本記事では、メディア向け発表会とバスツアー体験の様子をお届けする。

■厳しい試験を突破した芸人バスガイドが8人誕生!
大阪観光を盛り上げるべく、吉本興業が持つエンターテインメント要素や、インバウンド向けのコンテンツを観光に取り入れた“新しいバスツアー”で目玉となるのは、吉本興業所属の芸人から選任された「芸人バスガイド」。大阪や芸人らしいエピソードトークが展開され、笑いを交えながらツアーを盛り上げる。

メディア向け発表会では、司会の浅越ゴエとバスガイドの制服に身を包んだハイヒールリンゴが見守るなか、筆記試験などで選ばれたバスガイドがお披露目された。桂三扇(さんせん)、福人(ふくんちゅ)、ほずみ・ちかこ先生、デレク、なんじゃもんじゃるか、桂小留(ちろる)、 シェメイシン、笠川拓夢の8人の芸人は、20代から50代までと年齢も幅広く、芸歴や得意分野もさまざま。

最年長である落語家の桂三扇は、「50代が1人若者のなかに放り込まれていますが、芸歴30年で培った愛想、サービス精神、めでたい顔で大好きな大阪のええところをいっぱい紹介していきたい」と意気込んだ。

なんじゃもんじゃるかは、母親が元バスガイドだそう。「母は修学旅行で父と出会って結婚しました。父がナンパしたそうです。私もバスガイドになれたので、結婚まであと一歩で〜す!人生のガイドをしてくれる人を探していきたいです」と場を盛り上げる。

「イエー!やっぴー」と元気さをアピールした芸歴1年目のシェメイシンは、「私の夢は全人類とベストフレンドになること。バスガイドを通して叶えていきたい」と話した。「京都の太秦から大阪のなにわに移動してきました。今やなにわ男子!」という笠川拓夢は、卓球・張本智和選手が得点を決めたシーンのモノマネを披露。

バスガイド選考試験で印象的だったことを聞かれた桂小留は、「『大阪唯一の寄席の名前はなんでしょう』という問題が出まして。(落語家にとっては)めちゃくちゃ簡単だけど絶対に間違えてはいけないので、“天満天神繁昌亭”という字を3回書き直しました。最高の字で書けたのが、今回選ばれた、そして噺家としての命が続いている理由だと思います」と振り返った。

今回のバスツアーは、株式会社JTBと吉本興業の強みを生かした共同プロジェクト。今後は各企業と連携し、関西のみならず日本全国でオリジナルツアーを開発していくという。現在設定されているのは、ここだけの吉本新喜劇特別ミニプログラムの観劇や吉本新喜劇の特設セットに実際に触れられるAコース、新世界の街歩きや芸人との遭遇が楽しめるBコース、さらに両コースの内容を楽しめる一日コースの計3種。メディア発表会では、ひと足先にBコースを体験させてもらった。

「1人でも多くの人を笑顔にできるように、YOSHIMOTO SUN バスツアー、出発!」のかけ声のもと、バスは新世界へ向けて出発。この日は特別に、落語家の小留、芸歴約20年のピン芸人・福人、「パネルクイズ アタック25」で優勝した経験を持つデレク、元小学校教師という異色の経歴を持つちかこ先生の4人がガイドを担当した。※通常のガイドは2人の予定

■トークやクイズで盛り上がる車内に藤崎マーケットが登場!
窓から見える景色に合わせて福人や小留がかわるがわる大阪の地名や御堂筋の由来を解説したり、ちかこ先生が美空ひばりのモノマネで盛り上げるなか、最初のお楽しみである「デレクQUIZ」がスタート。

大阪で行われた若手芸人のクイズ大会でも4回中2回優勝したというデレクによる、大阪に関するクイズが出題された。座席に設置されたQRコードを読み込むと自分のスマートフォンが早押しボタンになり、全員が参加可能!初の客入りバスツアーとあって、1問目の答えが解答前に映し出されるハプニングもあったが、客席は大盛り上がりだった。

バスはさらに南へ。道頓堀川にかかるグリコの看板やnamBa HIPSの話を交えつつ、吉本のお膝元・NGK付近では「川畑泰史元座長の名前を漢字で書けなかった芸人が落ちてましたね」と、試験の裏話も飛び出した。

さらに、ちかこ先生は「桜川に女芸人3人でルームシェアしていて、『モンスターハウス』って呼ばれています。男の子を連れ込んでもいいルールなのに、誰も連れ込まない」とプライベートをぶっちゃけたトークで笑いを誘った。ちなみに、道中で1番歓声が上がったのは鳥貴族の本社ビルだった。

ここで、バスの前を走っていた車が、こちらを気にしているような素振りで停車。その車から降りてバスへと乗り込んできたのは、藤崎マーケットの2人!「65個ある」という、観光バスに関する“おるおるモノマネ”として、「おそらくあと解散するだけであろう観光バスに乗っている人の顔」「観光バスの中で限界を迎える友達」「休憩で寄ったSAでマウントとってくるやつ」の3ネタで笑わせた。毎回、いつどこで誰が出てくるかわからないそうなので、どんな芸人と会えるかは参加してみてのお楽しみ!

デレクを含む芸人たちがバイトしているという中華料理店の話を聞きながら、バスは新世界へ到着。停車直前には、まったく仕込みではないという新喜劇座員・千葉公平が偶然通りかかるというハプニングでも笑いが起こった。

■新世界の街歩きで芸人と遭遇!?次々と笑いが押し寄せる
新世界ではバスを降り、福人と小留がガイドを担当。改修中の通天閣のふもとから周辺を歩き、大阪らしい50円の自動販売機や串カツ屋さん、スマートボールの店などを案内した。そこで現れたのは、路上ライブ中だというラニーノーズ。ギターを弾きながら、どこかで聞いたことがあるような歌を交えた、おなじみの音曲漫才を披露した。ラニーノーズのライブ後、振り返った先には動くカバンが。大道芸人として登場したのは、ビコーン!の2人。“芸人で1番背が低い”という前田志良がカバンに入り、バランスボールに乗ってフラフープを回したり縄跳びを飛んだりと大技を見せた。

思わぬ遭遇に興奮気味のまま、通天閣そばの吉本のショップでは、参加者全員におみやげが配られて街歩きは終了。「おみやげ屋さんでみなさんが並んでいた時に、参加者じゃない人も数人並んでましたね(笑)」と、大阪らしいエピソードも生まれた。解散場所までの車内でも、小留が「スパワールド世界の大温泉」で裸のお客さんを前にしていた落語会や24時間のお笑いライブなど、芸人ガイドたちのトークは止まらず、最後までめいっぱい楽しませてくれた。

ちかこ先生はほかのバスガイドの豆知識に感銘を受けたようで、「5月までにスキルを磨いていきたいです。成長も見ていただければ」と今後の抱負を話した。また、デレクは「当初の予定だと、クイズの正解者には景品を用意しようということだったけど、これだけ大人が必死にやってくれるんやったらなくてもいいと思えました。まだまだクイズはありますので、次に来られる時は楽しみにしていてください!」と振り返った。

第1回のバスツアーは、5月4日(祝)、5日(祝)、27日(土)、28日(日)に実施。さらに、7月にも実施を予定している。芸人らしい笑いたっぷりのツアーは、グループでも1人でも楽しめること間違いなし。楽しく大阪の魅力を体感しに行こう!

取材・文=上田芽依

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