
コロナ禍でペットの需要が高まっている昨今。特に小鳥は見た目のかわいさと、「散歩をしなくていい」「犬や猫と違ってしつけがいらない」など手軽に飼えそうなイメージもあって、人気を博している。しかし、「鳴き声が大きい」「問題行動を起こすためトレーニングが必要」といったケースもあり、「思っていたのとは違う」との理由から、手放してしまう人もいるのだとか。
そこでウォーカープラスでは、小鳥を飼いたい人や飼い始めたばかりの人に知ってほしい知識や注意点を伝える「トリ扱い説明書」をスタート。3羽の小鳥と暮らす鳥野ニーナさん(@sinamomomomo)の漫画と、「森下小鳥病院」の院長・寄崎まりを先生の監修&エッセイで、わかりやすくお届けしてきた。
今回は、漫画を担当する鳥野ニーナさんに特にお気に入りのコマや漫画を描くうえでの苦労を聞いてみた。
――これまで描かれた漫画のなかで、特にお気に入りのエピソードを教えてください。
「『飼い主への手紙』が気に入っています。どんな話にしよう?とずっと考えていたのですが、担当さんから『鳥さん視点にしてはどうでしょう』とのご提案があり、すぐに漫画が思い浮かびました。読者さんから『さらに鳥さんが愛しくなった』『もっと大事にします!』とたくさんの反響もあって、飼い主さんたちが鳥さんへの愛を再確認出来て、描いて良かったと思いました」
――鳥野ニーナさんの漫画は鳥さんの愛らしさがポイントですが、ご自身のなかで会心のコマはありますか?
「『ブンチョウとセキセイインコの違い』で、飼い主がセキセイインコの匂いを嗅いでいるコマが好きです。インコの体から出る甘い香りを嗅ぐ飼い主は多いので、多くの方に『あるある…!』と共感してもらえました。『トリ扱い説明書』は実用的な内容でギャグテイストを少し控えていたので、描けて良かったです」
「それと『くりかえす発情に注意』の、アキクサインコが産んだ卵を『あたしは温めない女なの』と言っているコマです。監修の寄崎先生がこのコマを可愛いと仰っていたので、嬉しくてお気に入りになりました」
――漫画を描くうえで大変だったことを教えてください。
「専門的な知識が必要な『病気』や『発情対策』がテーマの漫画は、どんな要素を盛り込めばよいか、どうすればわかりやすく伝えられるのか悩みました。でも監修の寄崎先生がチェックしてくださるので、安心して描く事ができました!」
「それといろんな種類の鳥さんの描きわけや、その鳥さんらしい仕草や愛らしさを表現するのが大変でした。魅力的に描けるよう、まだまだ精進したいと思います!」
――『トリ扱い説明書』の書籍化が決まった今、どんなことを感じますか?
「無事に描き上げられて良かったです。すごく優しい担当さんや、監修の寄崎先生など人間関係に恵まれて、書籍化までできてありがたいなあと感じています。これからも、周りの人への感謝の気持ちを忘れず、作品を作り続けていきたいです」
書籍版「トリ扱い説明書」は2023年2月1日(水)に発売。描きおろし漫画や獣医師によるQ&Aも多数収録されていて、鳥が好きな人やお迎えを考えている人に寄り添う一冊となっている。