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「ゲームは1日1時間」「クーラーは母親管理」…“平成の夏休み”漫画で90年代の思い出が蘇る

  • 2022年8月16日
  • Walkerplus

昼間にアニメの再放送、宿題を終えたら1時間のテレビゲーム、小さな冒険のように走らせる自転車――。今や20年以上前の出来事となった、平成初期の夏休みの思い出を描く漫画に、「懐かしすぎて泣いた」とTwitter上で共感が集まっている。

漫画家の大塚志郎(@shiro_otsuka)さんは、『びわっこ自転車旅行記』『漫画家アシスタントの日常』(竹書房)、『射~Sya~』(スクウェア・エニックス)など多くの商業作品を発表するかたわら、「平成小学生の日常」シリーズとして懐かしき平成初期の小学生の日々や文化を描いた作品を個人制作誌やWEB上を展開。このたび話題を呼んだのは、7月末に加筆の上掲載された「平成時代の夏休みの思い出」だ。

■クーラー部屋でのテレビゲームがもう最高!「あるある」ばかりの平成の夏休み
ある夏休みの朝、暑さで目覚める主人公の男の子。現在では熱中症のリスクもあり夜間でも冷房をつけっぱなしが珍しい光景ではなくなったが、1990年代は「つけっぱなしは体に悪い」と切られがち。午前中も扇風機でしのぎながら、夏休み時期だけ放送枠が用意されたアニメの再放送を眺めながら遅い朝食と、同時代を過ごした人なら「そうそう」と言いたくなるような一幕から一日がはじまっていく。

家庭用パソコンの普及を加速させたWindows95が発売されるのは1995年のこと。90年代はまだまだパソコンも珍しく、インターネットも普及する前。動画サイトやサブスクリプションサービスも当然ない時代、子供の大きな楽しみはクーラーの効いた部屋でのテレビゲーム。「ゲームは1日1時間」という親との取り決めがあっても、友人と一緒にお菓子をつまみながら楽しむゲームは叱られるまでやめられないものだった。

一方で、時間のあり余る夏休みは外遊びも満喫するもの。市民プールや今では危険と言われることもある用水路での水遊びや、自転車であてもなく町内を“探索”した後は、当時はまだまだあった駄菓子屋でのアイスやジュースの買い食いを堪能。夜になれば自宅でカレーライスと、30~40代の人なら思わず懐かしくなりそうな夏休みの情景が描かれている。

2000件近い数のいいねが寄せられ、当時を懐かしむコメントが多く集まった同エピソード。「子供の頃の記憶が蘇ってきた」「テレビゲームもクーラーもなかったけど、夏休みは楽しかったなぁ」とノスタルジーに浸る声の一方、「あるあるすぎて逆に辛い」と、遠い日の記憶となった小学生時代を振り返って切なくなったという人も見られた。

■実感こもった平成初期の情景、「令和にはなくなってしまったもの」を辿る
作者の大塚さんは、本作のほかにも同じ時代を過ごした人なら思わず共感してしまう“平成時代”の子供の日常をシリーズとして発表し支持を集めている。ウォーカープラスでは今回、シリーズが生まれたきっかけや制作上でのポイントについて話をうかがった。

――本シリーズを描き始めたきっかけを教えてください。

「この『平成小学生の日常』シリーズは、2021年6月ごろから一次創作同人誌のイベント『COMITIA(コミティア)』にて発表しておりまして、現在4冊出しています。今回の『平成時代の夏休みの思い出』は、2冊目の『メダルゲーム編』に載せていたものを再構成・加筆してネットに投稿しました」

――「あの頃ってこうだった」と思える実感のこもった内容です。本作は大塚先生の実体験がベースになっているのでしょうか?

「実体験ベースです。90年代初期の頃の、都会から少し離れたよくある田舎の町の空気感を出そうと思い、当時住んでいた自分の家をできるだけ再現して描いております。登場人物は微小の創作も交えていますが、基本のスタイルは90年代初期の小学生を描こうというコンセプトです」

――平成初期を漫画にする上で意識しているポイントはありますか?

「調べ物をしたり思い出をたどりながら、あの時代に盛り上がっていたゲーム機やおもちゃ、公園の遊具、流行っていたスポーツなど、令和の現代にはなくなったり少なくなってしまったようなものをできるだけ取り上げようとしています」

――これまでの『平成の小学生』シリーズではどういったエピソードを取り上げたのでしょうか?

「駄菓子屋のガチャガチャや、おもちゃ屋に置いてあったメダルゲーム、夏休みの宿題の思い出、おもちゃ屋に置いてあったカード自販機、昔通っていた耳鼻科の話、昔の母親・PTAの連絡網、会議の話、登下校での子供の遊びの話、などです」

――2022年9月4日(日)には東京ビッグサイトにて開催される「コミティア」にて新作を出展予定とうかがいました。

「スーパーファミコンのソフトの新発売の日の話、親父のプラモの話、休み時間のドッジボールの話、梅雨のひとときの話、などを収録した『平成小学生の日常』最新5巻を制作中です」

――また、同シリーズ以外で今後の活動予定を教えてください。

「9月に、竹書房で連載していた自転車漫画『チャリっこ』のコミックス第1巻が発売予定です!DLsiteコミポ(ダウンロード販売サイト)では『漫画家庭教師なお先生』のボイスコミックも発売中で、さらに現在は新連載の準備中です。年末ごろにはお披露目できると思いますのでぜひご覧くださいませ!」


取材協力:大塚志郎(@shiro_otsuka)

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