
TwitterやInstagramなどで、日雇い漫画など日常の風景を発信している柿ノ種まきこさん(@kakinotane_m)。オフビートでゆるい空気感ながら、なぜか心に残る作風で人気を呼んでいる。自身の恋愛模様を描いた「アラサーが恋をした話」は多くの人から共感が集まった。ウォーカープラスではそんな柿ノ種さんが、日常(主に家事)を通じて感じる、何気ない喜びや驚き、発見を漫画にしてお届けする。題して「アラフォーまきこの『ごゆるり家事』」。
今回はパートナーが風邪をひいてしまった話。風邪の時の食事といえばリンゴですが、皆さん、皮はどんな風にむきますか?
――ピーラーでリンゴの皮をむくのは目からうろこでした。ほかにちょっと変わった使い方だけど便利、というものはありますか?
「最近よく使っているのは、ナイフです。包丁ではなく、食事に使うナイフでちょっとしたものを切ります。ウィンナーをタコさんにしたり、だし巻き卵を切ったり、かまぼこ切ったり、お菓子を半分にするのに使ったり。ナイフのいいところは何本使っても気軽に食洗機で洗えることです。包丁は少し大きいし、基本的に手洗いするものだと思うので、使って洗ってを繰り返すのが億劫なんですよね。ちょっと切りにナイフおすすめです」
――新聞紙をうまく使われていましたね。これはご自身が考えられたやり方ですか?
「そうですね。アパートの狭いキッチンで、効率よく料理するために行き着いた方法です。新聞紙が野菜くずの水分も吸うので捨てるときにも便利です。新聞紙がないときは、チラシやいらない紙で代用します」
――「お互いの当たり前を少しずつ知り合う」という言葉が印象的でしたが、サトルさんと過ごすなかでの気づきはどんなことがありましたか?
「やはり他人と暮らすということはいろいろな気づきがありますよね。サトルさんはスポーツ観戦が好き、私は美術鑑賞が好き。今まで興味があまりなかったことにお互い首を突っ込んでみて、『へぇーこんな世界があるんだ』と楽しい発見もあります。サトルさんはハーブを使った料理やタイ料理が苦手なのですが、私は定期的に食べたくなるくらい好きです。こういう違いは無理に擦り合わせず、個々に楽しむことにしています」
どこか丁寧な雰囲気も感じる柿ノ種さんの作品。今後もどんな「ごゆるり家事」を見せてくれるのか楽しみだ。
取材・文=山田孝一