毎日早朝から訪問し、おでかけには必ず同行、行事では誰よりも張り切る…。孫愛ゆえに暴走し続ける義母との戦いを記録した、まむさん(@mamu.0801)の漫画「お義母さんといっしょ!」が話題を呼んでいる。
■台風でも訪問を欠かさないお義母さん。おでかけも、もちろんいっしょ!
出産から間もなく始まった敷地内同居により、隣家に住むお義母さんの訪問に連日悩まされることになったまむさん。21話では、「出かければいい」という妹さんの言葉に衝撃を受けつつも、娘さんを連れておでかけを決意する。「それまではほとんど家で過ごしていました。家事と育児とお義母さんの対応に追われ、出かける、遊びに行くという概念が消失してしまっていたのだと思います」
敷地内同居を始めてからというもの、お義母さんと顔を合わせない日はなかったという。「娘が4歳になるころまでは、外が豪雨だろうが台風がきていようが、お義母さんに会わなかった日というものはありませんでした。和解した現在は、会わずに終わる日もあります」
作中では、こっそりと家を抜け出したまむさんに、お義母さんが自然と同行していた姿も衝撃的だ。「出かけると伝えると、『ちょっと待っててね!』と言い残して、すごい速さで出かける準備を終えて走って来てくれました。いつもあまりに自然な流れで一緒に出かけることになるので、当時は『もしかして私が無意識のうちにお義母さんを誘っているのかもしれない』と疑心暗鬼に陥っていました」 と、いつでも一緒だった様子。
徒歩でのおでかけを諦め、実家に車で帰ろうとしたまむさんのことも、お義母さんはきっちり発見。おでかけは必ず見つかってしまうという。「お義母さんは常にこちらの家から発せられる音に神経を張り巡らせていたようでした」
漫画ではゴリゴリのマッチョという、まむさんから見たパワフルな姿で表現されているお義母さん。「普段は控えめで物腰柔らかなのですが、娘が絡むと、何者にも負けない押しの強さを発揮します。お義母さんの鋼のような精神に圧倒される毎日でしたが、娘のことを何よりも可愛がってくれているのはとてもうれしかったです」
人柄はよくても、飛び出すのは数々の衝撃エピソード。見知らぬマダムのグループラインに娘さんの写真を送っていたこともあるという。「何も知りませんでした。私がお義母さんに送っていた娘の写真を、そのままお友達にもお披露目していたようです」 とまむさんは話す。
■当然のように授乳も見学。衝撃の「ばあばもギュッギュッ♪」
実家に帰る前に娘さんに授乳しようとしたまむさんを、さらなる衝撃が待ち受ける。なんと、お義母さんが嬉々として授乳姿を見守っていたのだ。「『公開授乳ショー開幕』という謎の単語が頭をグルグルと回っていました。とにかく居心地が悪く恥ずかしかったです。その後も公開授乳ショーを要求されることがありましたが、なんとか帰ってもらうか授乳ケープを使うかして回避していました」
特に印象に残っているのは、「授乳中に『それ!ばあばもギュッギュッ♪』と乳を絞られたことです。人間に生まれながら乳牛のような扱いを受けたあの日のショックは今でも忘れられません」と振り返る。
このころのお義母さんの様子は実母や妹さんにも話していたそうで、 「2人はパワフルなお義母さんの様子に笑っていました。私がフガフガ泣いたり怒ったりしながら話すので、私の顔もおかしかったんだと思います」とのこと。
お母さんや妹さんたちも漫画を読んでいるそうで、 「私の母と妹、数人の友人が読んでくれています。友人達は優しいのでおもしろいと褒めてくれますが、妹は最近つまんねぇなと中傷してきます」と教えてくれた。
やっとの思いで実家に帰ったまむさんには、お義母さんから怒涛のLINEが届くことに。「娘・ひよの様子、その日の私の予定の確認、世間話などの話題で10通ほど届いていました。それに返信するとさらにLINEが続々と届くので、もうアプリごと消してしまおうかと真剣に考えていたのを覚えています」と、かなり追い詰められていたのが伺える。
疲れ果てたまむさんはLINEを放置して実家を堪能するも、帰宅後、待ち構えていたお義母さんに「これからは必ず何時に帰るのか連絡してね」と言われてしまう。「怒ったお義母さんを見るのは初めてだったので怖かったです。これはやってしまったと思いました」
その後も続くお義母さんの訪問と鬼のようなLINEに耐えかねたまむさんは、旦那さんに相談するが、思うような反応は得られず。「夫はこのころ、仕事の都合で家で過ごす時間が少なく、私とお義母さんがどんな風に一日を過ごしているか実際に見ていなかったため、伝わり辛かったのだと思います。カメラを仕掛けておけばよかったと思いました」
現在は和解して程よい距離を保っているというが、漫画の中では、お義母さんの暴走はまだまだ止まらない。ウォーカープラスでは隔週で紹介していく予定なので、激しすぎる義母とまむさんの攻防を引き続き見守りたい。
取材・文=上田芽依(エフィール)