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【漫画】家族で外出中、うどんを食べる暇も与えられない。一人で息子と向き合う日々/「息子が学校に行けなくなった理由」

  • 2022年7月1日
  • Walkerplus

突然、学校に行けなくなった息子さんに関する体験を描いた漫画「息子が学校に行けなくなった理由」。花森はなさん(@hanamori_h)がSNSにアップしているこの作品が、同じような経験を持つ親などから共感の声を集めている。

33話では、クラスでのお楽しみ会に参加し、見事に劇をやり遂げた息子さん。同時に、登校を再開以来、初めて学校で一日を過ごすことになるのだが、ずっと付き添っていた花森さんの体調に異変が訪れる。

■お楽しみ会に張り切る息子のため、猛暑のなか一日中付き添い続ける
7月初旬に行われたお楽しみ会の日は、1時間目が夏休み前ラストのプールという時間割。普段は参加できる授業に合わせて無理なく登校している息子さんだが、大好きなプールのため、この日は朝から登校することに。

算数の授業を挟み、お楽しみ会は3・4時間目。「息子の班の発表は一番最後。待つことは苦手なんですが、どうしても出たいということでした。発達障害がある子は体温調節が苦手なことが多くて、息子もそうでした。また、大勢の子がいる教室では息がしづらく、何度もパニックになりかけましたが授業中は基本的に水分がとれず、何度も教室の外に出て水分補給をしていました」

待機の甲斐あって、息子さんの班の発表は大成功だったが、花森さんは1時間目から感じていた頭痛がどんどん悪化することに。病院に行こうとするも、息子さんの友達が遊びに来ることになり、この日と翌日は諦めたという。「このころは、ほぼ毎日のように2・3人ぐらいが遊びに来ていました。漫画に登場する子の中には、中学生になった今も来てくれる子もいます」

もともと頭痛持ちだった花森さんだが、息子さんの付き添いをするなかで大きく体調を崩したのはこの時だけ。「その夏の最高気温を記録した日で、学校でもあちこちで体調を崩す子がいたようです。私の熱中症への認識が甘かったこともあり、この時も、いつもの頭痛かな程度に思っていました」

花森さんの体調が悪い時でも、旦那さんの対応は変わらず。「仕事もあるから仕方ないとは思うのですが、この日も飲み会優先で帰って来ませんでした」

お楽しみ会から2日後は、息子さんの通院日。この時は旦那さんが付き添ってくれることになり、息子さんと3人で病院へ行くことに。

■熱中症でダウン。一人で息子の対応をすることに限界を感じ始める
のちの転院後に息子さんは自閉スペクトラム症と診断されることになるが、このころ通っていた病院の診断は、いつも変わらなかったという。「ここの病院は、『発達障害ではなく赤ちゃん返りなので、薬を飲んでいたら治ります』という対応でした。特性よりも病気のような意味合いで話されたので、『いつか治るんや』という気持ちでもありました」

この日の診察は、花森さんの体調が悪化したことにより中断。助けを求めるも、精神科専門の病院では休ませてもらえなかったという。「どんどん気持ち悪くなって、先生の言うことが全然聞こえなくなってしまいました。が、院内処方なので、息子の薬は取りに行きました。ここでもらわないと2週間薬なしで不安定になってしまうので」と、ここでも息子さんを第一に考えていたのが伺える。

結局、駅前まで戻って現地の病院に駆け込むことに。「診断はやはり熱中症でした。この時の点滴1回では治らず、かかりつけ医でも2回点滴をしてもらいました。それまで熱中症をどこか軽く考えていたのですが、この時が本当に辛かったので、水分をとったり、首を濡らすタオルを使ったりと、私も子供のことも気をつけるようになりました。こういうことがあると、私が病気の時に頼れる人が近くにいたらいいなと思います」

35話では、自身の体調不良を経て息子さんへの対応を見直したいと、花森さんが旦那さんに提案する。息子さんの宿題を見ることになった旦那さんだが、上手くはいかなかったという。「何度か見てくれましたが、息子がパニックを起こしてからはまったくなくなりました。あとから娘に聞いたのですが、私の留守中にパニックが起きた時は、放置していたようです。そういう方法もありますが、その場合は落ち着くまで放置して、落ち着いたころに声をかけるものなんです。旦那はいつもその時はスマホを見ていて、声かけもありませんでした」

その後も、家族での息子さんとの関わり方を模索する花森さん。義家族と一緒に商業施設へ出かけた日は、娘さんとの時間を作りたかったという。「幼稚園に迎えに行く時にコンビニに寄ったりと工夫はしていましたが、なかなか娘と2人の時間は作れませんでした。義両親と一緒に出かけたら、娘の対応は義母がしていました。息子と私、娘、旦那と義両親で分かれるのが通例になっていました」

■旦那に息子を預けることさえ許されず。「息子のことはアンタの仕事」と言う義母
旦那さんに息子さんを任せ、娘さんと2人でフードコートへ向かうが、食事に口をつける前に義母が飛んでくる事態に。食べることも許されず、「息子君のことはアンタの仕事や」とその場を離れさせられてしまう。

その後、花森さんは旦那さんと交代し、いつもどおり息子さんのパニック対応を行う。注文したうどんは、ひと口も食べられなかったという。「『私が食べたる』って義母に言われましたが、私がお金を出したんですよね(笑)。うどんというメニューも私が食べたかったわけではなく、娘に合わせて選んだものでした。この後も、ずっと外食はできませんでした。一人で何かを外で食べるというのは、学校に付き添っている期間はありませんでしたね」と振り返る。

旦那さんと同じく、義両親が息子さんのパニック対応をすることも一切なかったそう。「特性を持った人への理解もなく、薬も反対されていました。『将来子供ができんくなったらどうするんや』など、今の息子の気持ちでなく、自分の家系を残すことを重要視しているようでした。義父も、自分たちには息子の対応は無理と決めつけているようでした」

また、この日以来、義母の息子さんと娘さんへの対応に差ができていったという。「義母は健常な孫の方がかわいかったのか、息子と娘に対する態度の差があからさまになりました。この日、1時間ぐらいかけて息子を落ち着かせて2人で帰ったんですが、ボロボロになって休憩しているところに義母たちが帰ってきました。ゲームセンターに娘と行って、楽しく遊んで帰ってきたことを大声で報告してくれました。息子がしんどくなるから、言わなければいいのに…」

その後も、義両親の態度は変わらない。「理解も協力もしてもらえないので、息子のお世話もお願いしにくくなりました。息子のような子への配慮って、人によって違うと思うんです。パニック対応をしたり力になることが配慮だと思う人と、自分たちとは違う存在がその場にいることを許容する(対応はしない)ことが配慮だと思っている人がいる。義家族は、後者でした。『寛大な私たち』と思っているんだろうなと言動からわかりました」

少しずつ学校になじんでいく息子さんと同時に、寄り添う花森さんの心境も描く「息子が学校に行けなくなった理由」。ウォーカープラスでは隔週で紹介していく予定なので、今後の展開を見守りたい。

取材・文=上田芽依(エフィール)

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