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【漫画】共感?それともドン引き?47歳のおじさんが、猫のぬいぐるみと一緒に寝る“切ない理由”

  • 2022年4月22日
  • Walkerplus

猫のコタツや妻のイクヨはん、亀のヨシオ、金魚のキンちゃんと仲良く暮らしている大塚くんは、漫画やイラストを描いたりしている“猫バカおじさん”――。「猫のコタツと大塚くん」は、温かい家族の日常を描いたエッセイ漫画だ。

ギスギスしがちなこんな時世にこそより光る、“ゆるゆる”なタッチとストーリーの持つぬくもりに心がなごむ。そんな魅力いっぱいの同作から今回は、ゲームセンターからやってきた猫のぬいぐるみとの、ちょっとおかしな(?)エピソードをご紹介。その背景にある思いを、本人に直撃してみた。

―― 今回は、“大塚くん”が猫のぬいぐるみと添い寝を始めたお話でした。このエピソードを漫画にした理由は?

【大塚さん】最初は僕自身も全然おかしいと思っていなかったのですが、ふと“47歳のおじさんとぬいぐるみの横並びの図"を改めて想像してみたら、「もしかしたらあまり一般的ではないのかも…」と不安になりまして(笑)。読者のみなさんからの客観的な意見も聞いてみたくなり、漫画に描きました。

―― クレーンゲームでこの猫のキャラクターを狙ったのはなぜですか?

【大塚さん】クレーンゲームに関するエピソードはこの漫画の第82話でも描いたのですが、僕と妻のいくよはんはそもそもクレーンゲームが大好きなんです。今回このキャラクターを狙ったのは、いくよはんがこのキャラクターの大ファンだからですね。いくよはんはゲームセンターでこのぬいぐるみを見つけた瞬間に、「絶対連れて帰るんだ!」とはりきっていました。



―― “いくよはん”の希望だったんですね。作中でも、ファンシーなぬいぐるみは本来“大塚くん”の趣味ではないとありました。

【大塚さん】はい。僕はクレーンゲームで遊ぶこと自体は好きなのですが、ぬいぐるみが欲しいというわけではなくて。でも「コタツのお土産に!」とか、「コタツが気に入ってくれるかな?」とかそんな言い訳をして、結局毎回取れるまでゲームをやり続けてしまいますね(笑)。

―― コタツはこの猫のぬいぐるみを気に入ってくれましたか?

【大塚さん】どうでしょう…。ぬいぐるみを連れて帰ったときは無反応だったので、気に入ったかどうかわからないですね。でも一度だけ、このぬいぐるみの股ぐらを枕にして寝ている姿を目撃しました!

―― 一度だけなんですね。そして漫画にもあるように、結局は“大塚くん”がぬいぐるみと寝ていると…。

【大塚さん】そうなんです。これまでも何度か漫画にしていますが、コタツと一緒に寝ることが僕の最大の夢なんです。ですがコタツは毎晩いくよはんと寝ていて、僕の布団に入ってくることは一度もありません…。だから、この猫のぬいぐるみが少しだけおじさんの夢を叶えて…というか疑似体験させてくれました(笑)。

―― 擬似体験ができたということで、その夢は諦められそうですか?

【大塚さん】いやいやいや!この夢を諦めることなんて考えられません!!実は、これは「猫のコタツと大塚くん」の最大の裏テーマでして、「夢が叶ったらもう最終回でもいいかな?」と思っているくらいです(笑)。実はこの漫画は猫漫画ではなく、「夢はいつか叶う」というメッセージを伝えるための青春漫画なんですよ…というのは冗談ですが(笑)。

―― その夢が叶うまでは、猫のぬいぐるみと一緒に寝るんですね…(苦笑)。

【大塚さん】はい(笑)。まさか自分が、この年齢になってぬいぐるみと一緒に寝るようになるとは思いませんでしたが…(笑)。コタツといくよはんと暮らす中で、僕だけでは絶対に出てこなかったような発想が生まれることがやっぱり楽しいなぁと思いますね。

―― ありがとうございました。

家族や愛猫と一緒に過ごす中で、想像もしていなかった自分に出合える――。誰かと暮らす楽しさを改めて教えてもらえるエピソードだった。



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