
先日閉幕した「北京2022冬季オリンピック」では、カーリング女子の日本代表は史上初となる決勝戦に進み、見事銀メダルを獲得しました。4年前の「平昌2018冬季オリンピック」をきっかけにすっかりカーリングのトリコとなった漫画家・蘭木流子さんが、その魅力や楽しみ方を漫画でわかりやすくお伝えします。
■まだまだ続くカーリング熱
初の決勝進出、銀メダル獲得と、カーリング女子の日本代表の活躍に、北京オリンピックも大いに盛り上がりました。3月4日に北京・国家体育場(通称「鳥の巣」)で行われた北京冬季パラリンピックの開会式では、カーリングをモチーフにしたユニーク演出が注目されるなど、この冬、「なんだかカーリングが気になりはじめた」という人も多いのではないでしょうか。
「北京オリンピックの閉会後、テレビなどで取り上げれることは減ってきましたが、SNSではその盛り上がりはまだまだ健在です。オリンピック期間中だけの配信だと思っていた、日本カーリング協会さんYouTubeチャンネルの『カーリング沼』配信が継続されることになり、その再生数もどんどん伸び続けています。さらに協会のnoteブログも開設され、北京からハマったファンに忘れられることなく、今月から開催される『世界カーリング選手権大会』への熱が高まっている印象です」(蘭木さん)
■カーリングの本当の魅力が浸透中?
前回から「カーリングの魅力を布教する難易度の高さ」についてお届けしていますが、今大会を通して、変化が起き始めていることを、蘭木さんも感じていると言います。
「前大会の際は、テレビでは『そだねー』という女子日本代表チームの北海道弁のかわいさや、試合の途中でエネルギーチャージをする『もぐもぐタイム』が注目されていた印象ですが、今大会では、ゲームのポイントやルールにフィーチャーされていることも多かったなと感じています。それだけ、本質的な魅力が伝わり始めたのかなと。
ただ、私は周りの友人などから『オリンピックでカーリング観たよ』という話は聞こえてきていないので、身近なところではまだまだ大きな変化は起こせていません(苦笑)。『どうしたらよりたくさんの人に観てもらえるのか…』と考えながら、布教のために今も漫画を描いています」(蘭木さん)
最後に、「オリンピックは終わっても今シーズンはまだまだ楽しめる」という蘭木さんに、楽しみ方を聞きました。
「まずは2022年3月19日(土)から開催される世界選手権をぜひご覧ください!テレビ放送も期待できますし、男女とも技術の高い、とても魅力的なチームが出場します。その後は5月に日本選手権があります。どちらも観ておくと、いろんななチームや選手を知ることができるので、次のオリンピックもより楽しめるのではないでしょうか」(蘭木さん)