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『東京2020オリンピック・パラリンピック』を、“希望の光”でバックアップ。東武タワースカイツリーが担った東京のシンボルとしての役割とは

  • 2021年10月27日
  • Walkerplus

東京2020オリンピック・パラリンピックを支えたパートナー企業の“知られざる裏側”を紹介する特集『THE BACKGROUND TOKYO2020』。今回は東京2020オリンピック・パラリンピックの開催延期が決定した後、オフィシャルサポーター契約を締結した東武タワースカイツリー(東京スカイツリー(R)の電波塔及び展望台の管理・運営)。このタイミングでのサポーター契約の経緯や、大会中にどのような活動をしたのか、営業本部 営業企画部 課長補佐の二宮 誉さんに話を聞いた。

東京2020オリンピック・パラリンピックのオフィシャルサポーターは大会開催以前に契約しているのが普通だが、東武タワースカイツリーは、大会延期が決定した2020年7月にオフィシャルサポーターとなった異色組だ。なぜこのタイミングでサポーターとなったのか。
新型コロナウイルス感染症の拡大により、東京2020オリンピック・パラリンピックの延期が決まった。「大会が延期されるという事態になりましたが、当時は、この大会が実施されるということは、一致団結して新型コロナ感染症を乗り越えるという象徴的な意味を持つと考えました」と二宮さん。東京スカイツリーには忘れられない過去の経験がある。2011年の東日本大震災だ。当時、2012年の開業に向けて建設を進めていた東京スカイツリー。東京スカイツリー自体に地震による被害はなく、震災からわずか7日後には高さ634mに到達したことで、多くの人の希望のシンボルとして取り上げていただきました。大きな被害を受けた被災地の復興への想いを込め、2014年から毎年3月11日に特別なライティングを行っている。「この時のデザイン『明花』は、2013年に墨田区の小学生から募集したデザインでした。今回の新型コロナウイルス感染症の拡大は日本だけでなく、世界が厳しい状況になっている不測の事態。世界中が分断されてしまっている時こそ、団結の一端を担うことができればと思いました」と二宮さんは話す。

東京スカイツリーは、ジェンダー、人種、年齢、障がいなどの有無に関係なく、多様な人々が安全で安心に過ごせる施設として、世界中の人たちを迎えてきた。「コロナで世界が分断されている中、開業以来多くのお客様にご来場いただいた恩返しの気持ちも込めて、我々もひとつになって東京2020大会を盛り上げていきたいという思いで、参画させていただきました」と二宮さん。東京スカイツリーはいくつかの特別ライティングの点灯に協力してきた。聖火リレー走行中の全47都道府県ライティング、オリンピックトーチライティング、パラリンピックトーチライティング、オリンピックシンボルカラーのライティング、アギトスカラーのライティング、WeThe15ライティング。レーザー投影では、オリンピック、パラリンピックのロゴ投影、大会までのカウントダウン投影、大会モットーの投影、WeThe15レーザー投影など。
「47都道府県別ライティングでは、スカイツリーの塔体を3つに分けて色を組み合わせたのですが、各自治体の要望をお聞きして各都道府県をイメージしたカラーになりました。県花や県章などの色から、海や山などの自然、特産品など、さまざまな“シンボル”を示すカラーでライティングを行いました。実際の色味を確認する試験点灯は深夜に実施するのですが、まだ真冬の寒い時期に行ったため、屋外でライティングの状態を確認していた私は寒くて大変だったのを覚えています。47都道府県分を一晩で試験点灯しました」と二宮さん。
ライティングで苦労したのは、オリンピックの“五輪”色だったという。二宮さんは、「五輪は5色から成り立っていますが、色が重なる部分の色がどうしてもにじんでしまいます。そこで重なる部分のLEDの色を1つずつ設定し、にじんで見えないように調整しました。にじんで見えないように調整しました。ほかにもトーチライティングで、トーチのピンクゴールドを出すのも苦労しました。試験点灯で何度も色を調整し、ピンクゴールドのライティングができました」と振り返る。

レーザー投影でも難しかったのは五輪マークだったという。「レーザー投影の場合、輪のフチだけしか投影することができないため、輪の中に色を入れるためには新たな専用プロジェクターが必要でした。過去のプロジェクションマッピングなどの経験があったので、その経験と技術を駆使してキレイに五輪を投影することができました。いろいろ大変なこともありましたが、このライティングやレーザー投影を見て、多くの方が少しでも明るい気持ちや希望を持っていただけたら、と考えていました」。

東京スカイツリーでは、ライティングやレーザー投影のほかにも、来場者に向けたイベントを実施。2020年9月には、天望デッキフロアに「W1SH RIBBON」のモニュメントを設置した。“みんなでこの困難を乗り越え、新たな未来に向けて前進するすべての人の気持ちを後押ししたい”という思いを込めたモニュメントだ。天望デッキに設置されたカプセルトイマシーンで販売するリボンに願いを書き込んで、モニュメントに結び付けるという企画。しかし、新型コロナウィルスで再び緊急事態宣言も発出され、お客様に来場いただくことが難しくなった。「そこで世界の希望をRIBBONでつなぐグローバルキャンペーンとして、『WISH RIBBON DISCOVER & CONNECT THE WORLD』を展開しました。“世界中の人々の想いがつながり、一人でも多くの願いが叶うこと”。スカイツリーはそんな存在になりたいという想いに、国際的写真家のレスリー・キーさんが賛同してくださり、レスリーさんプロデュースのグローバルキャンペーンをスタートしました」と二宮さん。

来場した方の願いを込めたリボンを結び付けるモニュメント「Tree of Hope」を設置したほか、本キャンペーンのために書き下ろされたオリジナルテーマソング「LIVE OUT LOUD」(Kelsie Watts & Reezy(Mi$HNRZ) Produced by NicoTheOwl)にのせて、本キャンペーンの趣旨に賛同いただいたレスリーさんの友人である俳優、ダンサー、モデル、アーティストら総勢約60名が参加したミュージックビデオを、東京スカイツリー公式YouTubeチャンネルに公開。実際に展望台に来場できない世界中の方の願いや希望を集めて、デジタル上で発信するキャンペーンサイトを開設した。ハッシュタグ「#W1SHRIBBON」をつけてSNSに投稿された願いを集めてサイト上に表示することで、世界中の願いをつないでいる。
さらに、メッセージボードも設置。ボードを設置して、オリンピック選手への応援メッセージを書き込めるようにした。来場者数が減った時期ではあったが、ほぼ2日でスペースがなくなるほど多くの方がメッセージを残していった。「当時はネガティブな報道も多かった時期でもあり、それほど集まらないのではと思っていましたが、本当にあっという間にメッセージで埋め尽くされ、期間中に2回ボードを取り替えて対応しました。観戦もできない状況だったので、オリンピックにかかわれる場として好評だったのかもしれません」と二宮さんは話す。

東京スカイツリーの美しいライティングやレーザー投影は、確かに私たちの気持ちを前向きに変えてくれた。コロナ禍という不安と背中合わせの毎日の中、東京2020オリンピック・パラリンピックを応援し、盛り上げるのにも大きな役割を果たした。「今後も東京スカイツリーは多様性に対応し、国内外のたくさんの方々に足を運んでいただけるようサービス向上に努めていきたいと改めて感じました。早く、海外からのお客様をお迎えしたいですし、日本の地方の方々にも改めて東京スカイツリーの存在や取り組みを知って、ご来場いただけたらと思います」。希望の象徴として美しいライティングで魅せてくれた東京スカイツリー。これからもライティングやレーザー投影を通じてポジティブなメッセージを発信していく。

素材提供:東京スカイツリー

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