読者から寄せられる実体験をもとに、ホラーから感動作まで幅広い作品をInstagramやブログに投稿している漫画家のババレオさん(@babareoyomeko)。
これまでウォーカープラスで紹介した際には、ユーザーから「“実話”というのが怖すぎる」「ページをめくる手が止まってしまう」といったコメントが多く寄せられ、大きな反響を呼んだ。
そこで、ババレオ作品の魅力や創作秘話などを紹介する連載を2021年3月からスタート。今回は読者からの投稿ではなく、ババレオさんがネット上で見つけた本当にあった怖い話をお届けする。なぜこの作品を漫画にしようと思ったのか?その思いと共に、作品の見どころを語ってもらった。
■輪廻転生の研究を続ける博士が残した手記「全てを知る少年」
中東のとある国でスパイ容疑をかけられ、こつ然と姿を消してしまった男・バセル。その数年後に見知らぬ博士が連れてきた謎の少年が、バセルに関する真相を語り始める不気味な作品。
「今回は読者さんからの投稿ではなくて、ネット上で見つけた海外のお話です。ラッシュ博士という実在する方の手記に書かれていたお話で、普段は医師をされていたそうです。ということはたくさんの人の生死を見てきているわけですが、そのような方が輪廻転生の研究をしているというのがすごく興味深くて。漫画にしようと思いました。
僕のイメージで、『お医者さんが“輪廻転生”なんて非科学的なことを信じるのはめずらしいな』と思ったのですが、長年医療の世界にいるからこそ非科学的な出来事にも遭遇するのかもしれませんね。僕は普段からホラーや不思議な漫画を描いているので、読者さんから輪廻転生にまつわる投稿をいただくこともあるのですが、大抵みんな大人になるにつれて記憶が薄まっていくそうです。なのでこの漫画の少年が今どうなっているのか、すごく興味があります。ちなみに僕は子供の頃から首にイボがあるのですが、これも前世と関係してるのか?とも思ったり。たぶん違うと思いますが(笑)」
実在する手記をもとにした、そのリアルさが恐怖を増幅させる今回の作品。次回はどんな内容でゾワリとさせてくれるのか?乞うご期待!
取材・文=橋本未来