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母が突然、暴れて入院…。「うつ病への理解が深まれば」と娘目線で描いた漫画に込めた思いとは

  • 2021年9月25日
  • Walkerplus

ある日突然、実の母親がうつ病を発症。暴れて入院生活を送ることになったという、実体験に基づいた漫画「母とうつと私。」がSNSを中心に大きな反響を呼んでいる。作者は、関西を拠点にエッセイ漫画を手がける笹川めめみさん。苦しみながらもうつ病と向き合い、乗り越えていこうとする母の姿をありのままに描いた作品だ。

■うつ病になって初めてわかった、本当のつらさ
漫画化について、事前に母に相談し連絡をとりながら当時の心境を詳細に描いたという。

「本人も誰かに伝えたいと思っていたらしく『描いて描いて!』と了承してくれて。今ではうつ病とうまく向き合えるようになった母と、その過程を側で見てきた私の話を漫画で伝えることで、同じくうつ病で悩んでいる人たちに『乗り越えてうまく生きていけてるんだ』と励みになればと漫画にしました。あくまでも様々な症状がある中で、私と母の経験に基づいているので参考程度に、漫画を通してどういう病か知ってもらうことでみんなの理解が深まればいいなとありのままに描いています」」

実際、鮮明な描写が続く物語に、読者から『うつ病の人を偏見の目で見ていたけど、こんな病気だったんだ』といったメッセージが多数寄せられたそうで。

「私も当時小学生だったこともあり、お母さんがうつ病で暴れたり、苦しんでいる時になんでそうなってるのかよくわからなくて。いま思うと申し訳ないのですが、怠けているように見えたんですよね。ブラック企業での仕事が辛くて実際に私もうつ病になった今では、『そりゃなにもできへんわ、無理やわ』『こんなに苦しかったんやな』と、当時の母の苦しさが理解できるようになりました。自分も苦しんだからこそ、リアルに漫画にすることができたんだと思います」

リアルに描写しながらも、医療従事者への敬意も忘れないよう注意したという。

「うつ病患者視点をありのままに描いたので、お医者さんとか看護師さんが怖い人として登場するシーンもあります。しかし、お医者さんたちが悪者ということではなく、うつ病の症状で“何をされるか分からない”疑心暗鬼に陥ってしまうことを描くためなので、そこは誤解を生まないように気をつけました」

ブログとインスタグラムでの連載は、全108話で無事完結。現在はWeb漫画サイト「Vコミ」で、同漫画を作り直して連載中だ。

「『Vコミ』さんではいちから描き直して、クオリティも納得のいく漫画らしい漫画となって再連載しています。新しいエピソードも盛り込んでいるので、楽しみに読んでいただけたうれしいです」

※漫画で描かれてる症状はあくまで一例であり、うつには様々な症状があります

取材・文=大西健斗

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