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ベビーシッター漫画が話題!子どものホテルマンのようなおもてなしやブランコで寝落ちする姿にキュン

  • 2021年7月22日
  • Walkerplus

ベビーシッターと子ども達のやりとりを描いた漫画が反響を呼んでいる。日本ではまだあまりなじみがないベビーシッターとして多くの子どもと関わり、漫画家としても活躍しているのは、さいお なおさん(@saionao)。ベビーシッターの仕事や、Twitterやブログにアップされている漫画について聞いた。

■子どもと関わりたい気持ちからベビーシッターに
さいおさんがベビーシッターの漫画を描き始めたのは、約一年前。コロナ禍でベビーシッターの依頼が減り、何かできないかと思っていた時だという。

もともとは、保育園に勤務していたさいおさん。フリーランスのベビーシッターになったのは、子どもと関わりたかったためだそう。

「保育園勤務の時は子どもと関わる以外のお仕事がかなり多くて、ほとんど子どもとは遊べなかったんです。私は子どもが好きで保育士になったタイプなので、もっと子どもとの時間が欲しいと思っていました。そんな時にベビーシッターを知って、試しに副業でやってみたら、これだ!と。同じ保育の仕事ですが、仕事の内容が保育園とは全然違いました。ベビーシッターの仕事のやり方のほうが合っていると感じたので、そのまま転職を決意しました」

子供と関わる際に気を付けていることについては、「たくさんあります。一番始めにするのは、安全確認。保育する場所をざっと見て、『転んだらぶつかりそうなもの』『転倒の可能性があるもの』『口に入りそうなものが落ちていないか』などを確認します。ほかにも体調のことなどいろいろと気にしていることはあるのですが、関わり合いの中だと、私は主に『感情的にならない』ことを意識しています。もちろん人間なのでムッとしたり、モヤモヤしたりすることがありますが、それを子どもにぶつけても、お互いに不幸になっちゃうので。ムッとしたら、なんでこの子は、それをやったんだろう?と、一旦考えるようにしています。そうすると、自然と対応の解が出て、私も子どももスッキリしたまま過ごせることが多いです。『この人、ちゃんと受け止めてくれるんだ』と、子どもへの信頼アピールにもなります。信頼関係がないと見えないことや、できないことがたくさんあるので、崩さないよう大切にしています」と話す。

ベビーシッターをやっていてよかったと思ったことは、自身のストレスが激減したことだという。

「たまたま働き方が合う職業が見つかったんだと思います。エピソードで言えば、『安心して預けられます』と言ってもらえたことや、『プロの意識を感じて頼りになります』と認めてもらえたことです。保育園時代は、なかなかありませんでした。思ってくださっていても、直接先生に伝える機会があまりないのかもしれません」

反対に、大変だと感じたことについては、「知らない人の家にお邪魔して、初対面の子と一緒に過ごすので、『家の中のものを壊さないか』とか、子どもの性格が分からなくて対応の推測が難しく、『この子は嫌な気持ちになってないかな』とか、緊張しつつ向かうことです。事前にヒアリングしていきますが、うっすら緊張は残っていますね…。シッターを始めたばかりの頃、過度に気を付けすぎて、逆に子どもの行動を制限しすぎてしまったことがあり、反省しました」と話してくれた。

■年齢によって細かな描き分けを意識してよりリアルな漫画に
漫画を描く際に気を付けていることについては、「職業柄、色んなお宅にお邪魔します。個人情報なので、それが私の漫画から漏れたりしないよう配慮しています。あとは、ベビーシッターという職業のイメージダウンにならないよう、明るくかわいく描くことを意識しています」とのこと。

子どもの作画にもこだわりが。「手足の動き方や、喋り方、立ち方、座り方など、子どもの年齢によって分けています。知識や観察量が豊富な分、こだわりやすいです」。

反響が大きかった作品は、「人見知りの子と仲良くなるまで」。ネット上にもたびたび取り上げられた。「保育士さんありがとー!というコメントが多くて、私も心が和みました」とさいおさん。

勉強をあきらめそうになる女の子とのやりとりを描いた「宿題」では、「こんな先生に教わりたかったなーと言ってもらえました。めちゃくちゃうれしかったです。私も、『自分が教わりたかった先生』を目指して保育していたので、ちょっと近付けたのかな、なんて思いました」と、自信につながったようだ。

紳士すぎる男の子の対応を描いた「ホテルマン」は、4コマ漫画の毎日投稿の第1作目。「たくさん、いいね!をいただきました。子どもがイケメンすぎて、そのギャップに笑っていただけていました(笑)」。

ブランコで寝落ちした子どものかわいい姿を描いた「矛盾」。「シッティング中、公園のブランコで揺れて寝始めちゃったのに、『帰らない』と言い張るのがあまりにもかわいくて漫画にしました。まぶたは落ちる寸前なのに、気持ちがついてきていないのが愛おしいなぁと思います」。

■子育てに取り入れたい工夫を描いたエピソード
ベビーシッターらしいアイデアが、読者の参考になるエピソードも多い。「お水飲んで」は、「ちょうど暑くなりだした時に描きました。子どもってお水を飲まずに遊び続けちゃって、熱中症になりやすくて。対策として飲んで欲しいんですが、『遊びを中断する』というのが人生の終わりのように思っている子どもに、途中で飲んでもらうのは案外難しいです。だから、こうすると飲む確率が上がるよ〜、みたいなのを描きました」と話す。

「オムツの色」では、オムツの取り替えをスムーズにする工夫を描いている。「やってみます!という声が多かったです。オムツの色に言葉かけを転換するのは、案外盲点になりがちみたいです」。

また、手をつないでくれない子を上手く誘導した「技あり」も、「保護者の方から『真似してみよ!』と言っていただけていました。こういう言葉かけに需要があるなんて、私自身は思ってもいなかったです。保護者の悩みにも気づけてよかったです」と、子育てしている人たちのお悩み解決にひと役買ったようだ。

片付けのテクニックを描いた「忍法・人助けの術」については、「おうちで実践してくれた保護者から『効いた!』とうれしい報告をもらいました。楽しみつつお片付けもできて、褒めてもらえるので一石三鳥くらいになりますね」と実践報告もあったという。

子どもとダンスに興じる様子を描いた「フリースタイル」は、シッター仲間からのコメントが多かったそう。「ダンスを楽しんでいたのに、突然やめちゃったり、こっちの振り付けを見ていなかったり。あるあるだと思います」。

子どもたちだけでなく、保護者とのやりとりを見られるエピソードも人気が高い。「気遣い」では、さいおさんの分のお昼寝布団まで用意してくれた家庭を描いている。「私の衝撃的なシッティングトップ3に入るエピソードです。まさか私の布団を準備いただけるなんて」と笑う。

「保護者在宅の休日」では、ベビーシッターの活用方法に反響が。「在宅でもシッターさん呼んでいいんだ!と、シッターの使い方について気付いてくださった方がいました。そう!呼んでいいんです!留守でどうしても預けなきゃいけない、以外にも呼んでいいんです!」と、さいおさんは語る。

ほほえましいエピソードばかりではなく、「怒った」では危険な自転車の運転をする男の子を叱るなど、時には厳しく接する姿勢も描く。

「『こういう所では怒るよ』というのを漫画にしたら、もしかしたら批判されるかと思ったんですが、案外そんなこともありませんでした。『ちゃんと怒る所では怒っていて素敵です』ということも言っていただけていて。怒るポイントも決めているので、そこも分かってもらえた感じがしました」

今後の目標は、書籍の出版をすること。「保育園から転職した時の話とか、シッター以外のエピソードも少しずつ描いてみたいなと思っています」と話してくれた。

取材・文=上田芽依(エフィール)

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