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我が家のネコが神様に!ネコ下僕の紙器設計士が作った「ネコ神社ハウス」が大ヒット

  • 2021年6月8日
  • Walkerplus

ニャ(ご飯)、ニャッ(撫でて)、ニャ~ッ(遊べ~っ)と、ひと声あげれば思いのまま。飼い主の目を見てアゴをクイッとするだけで、手動のドアも自動ドアに早変わり。そんな家族の頂点に君臨するネコ様を思う存分崇められると話題を集めているのが、大阪・枚方に本社を構えるダンボールメーカー「豊栄産業株式会社」が生み出し20年12月より販売を開始した「ネコ神社ハウス」だ。

八の字の屋根や賽銭箱など、神社を忠実に再現したダンボール製のネコハウスは、鈴を鳴らして“ネコ参り”ができるだけでなく、トイレカバーや爪研ぎハウスとしても使える優れもの。扉の奥から神々しい顔をひょっこりと出すネコ神様の姿がSNSに連日アップされ、大きな盛り上がりを見せている。

■紙・ダンボールを自在に操るクリエイター集団が開発
豊栄産業株式会社は1953年に創業。紙・ダンボールを使ったパッケージやディスプレイを設計・製造するクリエイター集団で、ドラッグストアなどの店舗什器から防災用品、ダンボール家具など、さまざまなアイテムを世に送り出している。今回は総合企画部に所属し、紙器設計士として活動しているネコ神社ハウスの生みの親、木村昌孝さんに製作秘話や今後の展望を聞いた。

「2016年の入社時に通販部門を拡張したいという話がありまして。新しい自社商品をと、ほかの業務をこなしながら作ったのがネコ神社ハウスだったんです」

木村さんは大のネコ好きで、ネコ神社ハウス考案時は3匹、現在は4匹の愛猫たちと暮らしているそう。

「私もそうなのですが、ネコ好きの人って家庭内での地位がネコより下なんですよね。みんなネコの下僕(笑)。それで、ネコ=神様で、神社にしたらおもしろいんじゃないかなあと。ネコはダンボールが大好きですし、神社でくつろぐ姿もよく見かけますしね。設計時は苦労よりも楽しいことの方が多かったかも。ウチのネコとあーだこーだ言いながら作っていって。もちろん実際に喋ったりはしませんけど、ココに乗りたいんだとか、中に入る時の動きなどを参考にさせてもらって、ちょっとずつ仕上げていきました」

■愛猫が招きネコとなり商品化に成功
当時はネコ神社ハウスの代わりに、暖簾を付けてネコの温泉や魚屋になるネコハウスを販売。20年の冬に社内でクラウドファンディングに挑戦しようという話が出たことがきっかけとなり、再始動することに。興味のあること、おもしろいと思うことを形にできる自由な社風が後押ししてくれたのだとか。

「うちのネコの内2匹が、里親募集に応募して引き取った子。お迎えしたあとも保護活動をされている方とSNSでつながっていて、その方に保護ネコカフェなどを運営されている『ネコリパブリック』さんを紹介していただいて。ネコリパブリックさんはかねてよりクラウドファンディングを利用した活動をされていたので、力を借りる形で商品化に成功しました。ネコが繋いでくれた縁というか。私の中では本当に招きネコだなあと思っています」

■紙器設計士の技と愛猫家の目線で実用性と楽しさを併せ持つネコハウスに
クラウドファンディングをスタートすると、全国のネコ下僕たちから熱い支持を得て瞬く間に目標の300万円を達成。コロナ禍で初詣の自粛ムードが高まったことも追い風となった。

「神社の屋根を正面から見ると、八の字になっているんですね。奥に行くほどすぼんでいて、それを再現するのが大変でした。形状だけでなく、ネコが乗っても壊れない強度面も試行錯誤しましたね。板状だと弱いんですけど、コの字状にすると紙でも強度は上がるんで。設計、加工を工夫しながら、棚の上からネコが飛び乗っても壊れないところまで修正を重ねました。あとはネコだけでなく、飼い主側も楽しめるように工夫しました。遊ぶネコたちを見ているだけじゃなくて、襖を開閉できるようにして、鈴をじゃらんと鳴らしてちゃんとお参りできるようになっています。神様も私たち下僕も、一緒に楽しめるようにこだわって仕上げました」

キャットフードをお賽銭に見立ててネコ神様をお参りしたりと、楽しみ方はさまざま。紙器設計士の技術力と愛猫家ならではの目線に、ネコの手を借りて完成したネコ神社ハウスは、ネコと一緒に遊べるのも大きな魅力だ。

「賽銭箱にフードを入れると、かわいい手で一生懸命取ろうとするんですね。それを撮影して、賽銭泥棒!ってSNSに投稿したりして楽しんでいます(笑)。宝くじを賽銭箱に入れて、ネコ神様にお願いしたことも。ウチの神様は願いを聞いてくれませんでしたが(笑)。購入していただいた方の中には、木目調のシールを貼ってデコレーションする方もいて。出入りする穴を広げたり、色を塗ったりと、ダンボールは簡単に加工できる点も魅力だと思います」

■今後もネコを大切に思う飼い主に寄り添ったアイテムを
ネコ神社ハウスの収益の一部は、保護猫カフェなどを運営するネコリパブリックの保護ネコ活動の支援金として寄付。クラウドファンディングの応援メッセージやSNSでのやり取りを通じて、ネコを大切に思う飼い主の気持ちに改めて気付かされたそう。

「ネコと過ごす毎日を皆さん本当に大切にされているんですよね。かわいいだけでなく、飼っていると大変なこともたくさんあって。保護ネコ活動に協力しながら、大変な面も楽しく愛せるようなアイテムをこれからも作っていければと考えています。次の予定はネコ城。ネコ殿様とかネコ姫のようなイメージで、下僕目線はブレることなく(笑)。今度は小判を入れる千両箱を作り、ネコと一緒に遊べたらなあと思っています。夏ごろの発表を目指しているので、お楽しみに!」

オフィスやテレワークで使えるデスクパーテーションを開発したり、国立大学の入試で導入された学校の学習机に設置する飛沫感染防止つい立て「スクールシールド8」シリーズを発売したりと、豊栄産業株式会社はコロナ禍に対応するダンボールアイテムも多数手がけている。創意工夫を忘れず、「感動クリエイター」を目指す注目企業の今後の展開にご期待あれ。

取材・文=兄弟エレキ

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