家で過ごす時間が長くなったことで盛り上がりを見せている家飲み。そんな中、アサヒビールが5月25日(火)から開始するのが家庭用生ビールサービス「THE DRAFTERS(ドラフターズ)」だ。専用のビールサーバーを用いて自宅で本格的な生ビールを味わえるという本サービスの魅力を、試飲会に参加したウォーカープラス編集部が一足先にチェックした。
■店飲み同様のクリーミーな“泡”に感激
ドラフターズは、アサヒビールが独自に開発した専用ビールサーバー「本格泡リッチサーバー」を貸し出し、「スーパードライ」(ミニ樽2L)を毎月2回、自宅に定期配送する会員制サービス。月額は7980円~(基本料金2990円※サーバーレンタル料込、ビール料金4990円※送料・備品込)で、サーバーから注がれる本格的な生ビールを楽しめる。
そんな本サービスの特徴はなんと言っても、ビールサーバーが作り出す“泡”にある。今回、実際にビールサーバーを試した編集部。サーバー前方についたレバーを手前に引いてグラスにビールを注いだ後、今度は奥に倒して泡を注ぐと、立ち上がってくるのはお店で飲む生ビールとまったく変わらないクリーミーな泡だ。見た目同様に口当たりも滑らか。業務用のサーバー開発で培った技術を活用したというドラフターズのサーバーは、まさにプロ仕様と言って差し支えない。
■持ち運び可でアウトドアでも!温度調節も可能な本格ビールサーバー
さらに、おなじみスーパードライの味を引き立たせるのが、温度帯の異なる2つの抽出モードだ。ドラフターズのビールサーバーには、通常の温度帯(4度から6度)の「スタンダードコールド・モード」だけでなく、氷点下の温度帯(マイナス2度から0度)の「エクストラコールド・モード」が搭載されており、家庭用の冷蔵庫では用意するのに手間がかかるキンキンの冷たさを手軽に楽しむことができる。
また、今回の試飲のロケーションは実は屋外。というのも、ドラフターズのサーバーは持ち運びが可能な仕様となっているのだ。電源は一般的な家庭用コンセントプラグからの給電なので、プラグが対応するポータブル電源があれば、テラスでのホームパーティー、キャンプやバーベキューといったアウトドアなど、シーンを問わず本格的な生ビールを味わえるのも大きな特長の1つとなっている。本サービスでは会員限定でアウトドア専門誌「GO OUT」監修の専用キャリーケースも販売するので、気軽に持ち運びができるのもうれしいポイントだ。
■会員の要望を拾い上げ、商品開発やサービスのアップデートを想定
いつでもどこでも本格的な生ビールを楽しめる本サービス。そのクオリティもさることながら、サービスの仕組みそのものにも大きな特長があるという。それがドラフターズ会員との「共創」だ。
「お客様を中心におきまして、会員様がやりたいことや出てきたアイデアを実際に形にしていくことに挑戦していきたい。スーパードライ以外にも『こんな商品が飲みたい』という声があればお客様とともに専用の商品を作るですとか、お客様からパッケージやデザインを募集したり、サーバーの機能追加の要望があればバージョンアップをしていくなど、出てくるアイデアをアサヒビールがサポートして形にしていきたいと考えております」(アサヒビール 経営創造本部 経営変革室の加藤謙治室長)
多くの会員制サービスでは、会員はサービスを提供されるだけの形が一般的。だが、ドラフターズではアサヒビールと相互にコミュニケーションを取ることで、要望を拾い上げ会員それぞれの理想にかなったサービス内容にアップデートしていくコンセプトとなっているのだ。在宅時間の増加や家飲み需要の拡大により、消費者のライフスタイルやニーズが大きく変化していることを背景にスタートする本サービスだけあり、開始後も柔軟にニーズを拾い上げていく。これは、既存の会員制サービスにはなかなか見られない特筆すべきポイントと言えるだろう。
■“泡”需要でスタートダッシュ成るか
ドラフターズは4月7日に専用サイトをオープンし、会員募集を開始。会員申し込みはLINEアカウントを通じて行われる。サーバーの台数に限りがあるため、申し込みが多い場合はプレ会員登録後、本会員当落は抽選で決定されるという。サービス開始予定日は5月25日(火)で、今後も会員募集は継続。初年度の目標会員数は3万人としている。
ビールの泡と言えば、アサヒビールが4月に発売した缶ビールでクリーミーな泡が楽しめる「アサヒスーパードライ 生ジョッキ缶」が予想をはるかに上回る好評で一時休売を決定するなど、ビール好きのニーズが非常に高い。家族だけのキャンプといった密を避けたおでかけシチュエーションにもマッチするだけに、店飲みクオリティの泡が楽しめるドラフターズも大きな伸びしろが見込めそうだ。