多くのラーメン店にとって、定番メニューとして扱われる「醤油ラーメン」。動物と魚介のダブルスープで深みを出した一杯から、素材と製法にこだわるネオ清湯までがそろい、非常にハイレベルなラーメンがそろう激戦ジャンルといえる。その中でも名古屋で味わえる、イチオシの醤油ラーメン5杯を紹介する。
■澄んだ鶏ガラスープは丁寧な仕事のあかし
中華料理店やラーメン店で20年のキャリアを積んだ店主が「鶏のおいしさで勝負したい」と鶏ガラスープのラーメンを作る「らーめん 天葵(てんき)」(名古屋市南区)。小豆島産の醤油と愛知県産のたまり醤油をブレンドしたスープが自慢の「天葵しょうゆ煮玉子」(税込930円)が人気だ。自家製の醤油こうじを加えたタレが、鶏の旨味を引き立たせる。スープの熱でとろける柔らかさまで煮込んだチャーシューもこだわりのひとつだ。
●らーめん 天葵 / 住所：愛知県名古屋市南区元鳴尾町76 / 電話：052-823-1144 / 時間：11:30～14:30(LO14:00)、18:00～23:00(LO22:30)※スープがなくなり次第終了 / 休み：月曜(祝日の場合は翌日)
■食材の持つ旨味をかけ合わせ、味わい深さを追求した一杯
多彩な料理ジャンルを経験した「麺家 幸先坂(さいさきざか)」(名古屋市中区)の店主が注目するのは食材。スープには、アゴ節を主体に厳選した素材の旨味成分を計算して、量を配合している。小麦によって石うすびきと機械びきで風味の違いを意識する自家製麺もこだわりだ。おすすめは「あさりだしの醤油らあめん」(味付玉子付き、税込960円)。貝類のコハク酸やアゴ節のイノシン酸など、食材の旨味を十分に引き出せる硬度0の純水を使用したスープは、飲み干したくなる旨さ！
●麺家 幸先坂 / 住所：愛知県名古屋市中区千代田5-22-18 グランドメゾン鶴舞公園1F / 電話：052-228-0142 / 時間：11:00～14:30、17:30～22:00 / 休み：なし
■食材から調味料までこだわる無添加ラーメン
厳選素材で作る、うまみ調味料不使用の無添加ラーメンの名店「麺家 喜多楽(きたら)」(名古屋市中区)。看板メニューの「今昔支那そば」(税込780円)は、名古屋コーチンを使った濃厚なスープに、5種類の魚介から取った旨味たっぷりのダシをブレンドするダブルスープが味の決め手。香りのいい金笛醤油で奥深い味わいに仕上げている。
●麺家 喜多楽 / 愛知県名古屋市中区橘1-28-6 / 電話：052-332-5515 / 時間：11:00～14:00、18:00～22:00、土日祝～14:30、17:30～※売切れ次第終了
■リーズナブルな価格で提供する原点回帰の一杯
中華そばの名店「白壁あおい」がルーツの「フジサワ中華そば」(名古屋市熱田区)。北海道産根昆布や瀬戸内産煮干しなどの上質な魚介を際立たせ“ラーメンは日常食”という原点回帰への思いで、こだわりの中華そばを提供する。「中華そば(醤油) 」(税込580円)は、日本そばのタレを応用し、生醤油、みりん、カツオ節などで和テイストあふれる仕上がり。刻みタマネギの風味と食感がアクセントになっている。
●フジサワ中華そば / 住所：愛知県名古屋市熱田区千代田町17-8 /電話：非公開 / 時間：7:00～14:00、17:00～22:00、市場の休日である水日祝は11:00～、17:00～※スープがなくなり次第終了 / 休み：不定休
■懐かしさ極まる屋台風のお湯割り中華そば
現役の経営コンサルタントでもある店主が作る、東海エリアでは珍しい屋台風のお湯割り中華そばが味わえる「中華そば こまみ」(名古屋市北区)。人気の「中華そば」(税込700円)は、醤油や昆布をベースにしたチャーシューの煮汁をお湯割りにする“昔の屋台風の味”。隠し味のおろしタマネギが、優しい甘味の決め手になっている。
●中華そば こまみ / 愛知県名古屋市北区水草町2-55-1 ユトリロ水草1F / 時間：090-3257-3313 / 時間：11:30～14:00 / 休み：水曜
※「ラーメンWalker東海2020」より転載。
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