〝はちゃめちゃマイペース〟な5歳の女の子「娘ちゃん」との絵日記風のマンガがInstagramで話題になっている、おはなさん。日常での出来事やその時に感じたことをありのままに綴り、思わずクスッと笑ってしまう内容が好評で、フォロワーが続々と増えている。
■幼稚園入園をきっかけにマンガを投稿
5歳の愛娘「娘ちゃん」をマンガに描き始めたきっかけや反響を、投稿者のおはなさんはこう話す。
「娘が幼稚園に入園したころから描き始めました。それまでは写真を投稿していましたが、私の撮り方ではそのときに感じたことまではうまく残せないと感じたので、マンガで表現することにしました。
描き始めた時期とInstagramに投稿し始めた時期は同じですが、長く続けるにつれて、少しずつ反響は大きくなりました。今ではシリーズ化してフォロワーのみなさんに楽しんで頂けている話もあります」
ママであるおはなさんが、感動したことや幸せに感じたこと、後悔、反省など、慌ただしく過ぎていく日々を忘れてしまわないよう、一話、一話ていねいに描いた投稿の中から、おはなさんイチオシの3作品を紹介。さらには、作品に関するエピソードや投稿を始めたきっかけなどを聞いてみた。
子育て中のママはもちろん、誰もが感じる日常の些細な変化や感情に触れてみて。
■ひょっこりはん本人にも伝えたい、ほのぼのする温かい日常
まず1作目は『ひょっこりはんの帽子』。広告チラシで折った帽子を被って“ひょっこりはん”する娘ちゃんに、笑ってしまうママ。娘ちゃんとのやさしさあふれる展開に、気持ちがほどけ癒される。
「娘を出産してから、それまで以上に親に感謝することや、これまでの自分の接し方を省みることが増えました。実家に帰省するときは、いつも名残惜しさを引きずりながら帰るのですがこのときは特に、親のやさしさに温かい気持ちでいっぱいになって泣きそうになったのを覚えています。
娘が、じいじとばあばを巻き込んで、私を笑わせようとしてくれたことが思いがけない結末になったなぁと思います」
■娘ちゃんの恋心にキュン!唯一のシリーズもの
2作目は、投稿の中で唯一シリーズ化された『のび太くんに恋をしている娘の話』。楽しみにしているフォロワーも多い、小さな恋物語。
「ドラえもんに出てくるのび太くんに、娘が恋をしていると初めて知ったときは驚きましたが、一生懸命に彼のことが好きな娘の姿が愛しくて、マンガにしました。
投稿するとすぐに大きな反響があり、コメントもたくさんいただいたのですが、皆さんからのコメントを読むにつれて、のび太くんの情けなさをバカにせず、彼のやさしさを好きになった娘のことが誇らしいなと思うようになりました」
■一生懸命に手を振る娘ちゃんにウルッと泣ける
そして3作目は、じんわり感動が込み上げ、いつの間にか涙が流れている『見送りの思い出』。
「まだ新しい投稿のマンガですが、とても反響が大きいです。娘が年齢を重ね、少しずつ手がかからなくなってくると、しっかり向き合う時間を持つことも少なくなってきました。それがよくない傾向だとわかってはいるのですが、日々の慌ただしさを理由に、なかなか改めることができずにいたときに起きた話をマンガにしたものです。
真っ只中にあると気付きにくいけど、きっと娘が全力で母を求めてくれる時期は、あっという間に過ぎ去ってしまうだろうから、もっと今を大切にしようと思いました」
現在Instagramに約135作品が投稿され、だいたい週1~2回で更新されるとか。サクッと読めるものばかりなので、少し気分が疲れたときに、心をゆるませに覗いてみるのもいいかもしれない。
取材・文=下八重順子