ボリューミー&カラフルなサンドイッチの写真がズラリと並ぶ、hiroさん(@seamasterhiro)のインスタグラムアカウント。毎日、自分と奥様の朝ご飯として手作りするサンドイッチを投稿し続け、2.4万人ものフォロワーを獲得した。
今回は、その裏側を探るべくhiroさんにインタビュー。サンドイッチ作りを1つの糧として、入院や治療を乗り越えた過去など、意外な事実を知ることができた。
■妻のつぶやきが、サンドイッチのアイデアに
ーーサンドイッチを作るようになったきっかけは?
【hiroさん】もともと朝はパン派でしたが、いつの間にかマンネリ化してしまって。そんな時、インスタグラムでいろいろな種類のサンドイッチを見つけ、自分も作ってみたいと思いました。サンドイッチは、肉、魚、野菜など、何をはさんでもおいしいところがお気に入りです。サンドイッチを作りたいから朝ご飯はオレが、晩ご飯は妻が作りたいから妻が担当しています。2人とも料理が好きなんですよね。
ーーhiroさんの作るサンドイッチは具材の種類がかなり豊富ですが、その組み合わせはどのように考えているのですか?
【hiroさん】旬の食材や、スーパーで半額の食材、冷蔵庫にあるものや晩ご飯の残りなどの組み合わせから生まれます。ありがたいことに義父が畑で野菜を作っているので、旬の野菜はそれらを使うことが多いです。あと”つぶやきシステム”というものがあって。例えば妻が「麻婆茄子が食べたい」とつぶやいたら、麻婆茄子をはさむんです。あまり何も考えなくていいので楽チンですよ(笑)。
■治療の合間にもサンドイッチを投稿していた理由とは?
ーーご自身の病気についてインスタグラムで公表していましたよね。治療中にも投稿を続けていたのは、なぜでしょうか?
【hiroさん】2020年1月に下咽頭がんステージ4の宣告を受け、2月から約2ヶ月間入院して、放射線と抗がん剤治療をしていました。幸い副作用が少なかったので、治療のない週末には外泊することができました。家に帰ったらどうしてもサンドイッチが食べたいと思っていたし、インスタグラムに投稿することで心配してくださったフォロワーの皆さんに「オレは元気やでぇー」と伝えたかったんですよね。
ーーフォロワーの皆さんに支えられていたのですね。
【hiroさん】放射線治療の副作用で味がわからなくなり、食べるのが嫌になった時にも、フォロワーの皆さんからのエールのおかげでサンドイッチを作って食べることができました。皆さんには本当に感謝しています。現在はがんもきれいに消えて、毎日元気に”はさんで”ますよ(笑)!
インスタグラムから生まれた繋がりが、病気を乗り越える力になったと話すhiroさん。オリジナリティあふれるサンドイッチの数々はもちろん、インスタグラムの文面から伝わる親しみやすいキャラクターもまた、見る人を魅了しているのだろう。