諏訪の風土と歴史をわかりやすく展示している長野県諏訪市の諏訪市博物館で、特別展「諏訪大社上社下社の算額」が10月4日(日)まで開催。
諏訪大社は、諏訪湖の周辺に4カ所のお宮を持つ神社。全国各地にある諏訪神社の総本社で、古事記や日本書紀にも登場するなど、国内にある最も古い神社のひとつとされている。本展では、諏訪大社上社・下社に、幕末から明治時代にかけて奉納された「算額」を展示する。
「算額」とは、額や絵馬に和算の問題や解法を記して寺社に奉納したもの。和算は江戸時代に日本独自に発展した数学で、和算研究者から寺子屋でそろばんを学ぶ庶民まで、多くの人が和算に親しんでいた。やがて、難しい問題が解けたことを神や仏に感謝し、「算額」を奉納する風習が生まれて全国各地で流行。今回は、諏訪大社上社・下社の算額修復事業が完了したことを記念して、特別に公開される。
「諏訪大社上社下社の算額」に出かけて、日本独自に進化した数学の原点に触れてみよう。
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