和歌山県高野町にある高野山霊宝館で9月27日(日)まで、令和2年度夏期企画展「如来ーNYORAIー」が開催されている。
高野山霊宝館は、高野山内の貴重な文化遺産を保存展観する施設として1921年(大正10年)に有志者の寄付と金剛峯寺によって開設され、1998年(平成10年)に登録有形文化財に指定された。同館には、さまざまな如来像、如来に関わる文化財が数多く伝わっている。曼荼羅(まんだら)の中心に位置する大日如来、極楽浄土に導く阿弥陀如来、無病息災をかなえる薬師如来などが知られ、主にお寺の本尊としてまつられている。同展覧会では、所蔵されている中から珠玉の文化財を展示する。
担当者は「仏さまの区分には『如来』『菩薩』『明王』『天部』があります。その中でも最高位の『如来』は(真理を)悟った者という意味があり、最も力のある仏さまとして、古来より信仰を集めてきました。当展覧会では、彫刻、絵画、書跡、工芸などの国宝、重要文化財を多数展示しています。優しい仏さまの表情などをご覧いただき、コロナ禍での疲れを癒やしてください」と語る。
国宝や重要文化財を数多く収蔵する高野山霊宝館に出かけて、歴史に触れてみよう。
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